一般的にはワクチン接種にて予防し、それでも発症した場合は抗ウイルス薬を使用したとしても、再発や後遺症を完全に防ぎきれないと言われる帯状疱疹。しかし長年多くのからだを読み解き寄り添ってきた整体では、それらは当然の結果とみます。体が帯状疱疹を発症する理由から、理にかなった再発や後遺症の無い改善方法まで解説していきます。

帯状疱疹に対する一般的な認識

一般の方がイメージしやすいように、先ずは GSKの医療用医薬品事業HP(帯状疱疹・予防.JP)より抜粋しておきます。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因の病気です。水ぼうそうになると、治った後もウイルスは症状を出さない状態で体内に潜み続けています。そのため、水ぼうそうになったことのある人なら、ウイルスが体内に潜み続けているため、帯状疱疹になる可能性があります。
帯状疱疹の初期の症状は、体の左右どちらかの神経に沿って生じる皮膚の痛みや違和感、かゆみなどです。痛みは神経の炎症によって引き起こされます。多くは上半身にみられ、上肢~胸背部が約30%、腹背部が約20%です。顔面、特に目の周りに現れることもあります。
帯状疱疹の合併症の中でもっとも頻度の高い後遺症に、皮膚症状が治った後も痛みが残る、帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌがあります。PHNの痛みは多彩で、「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや、「ズキンズキンとする」疼くような痛み、そして、軽い接触だけでも痛む「アロディニア」とよばれる痛みなどが混在しています。睡眠や日常生活に支障をきたすこともあります。
Point
このように、一般的には水ぼうそうウイルスも帯状疱疹も、意味もなくただ悪いウイルス感染症による症状であると思われています。症状を出すのも、体力の低下と運の悪さとみているようです。対して整体では、からだが起こすことの全てには意味があるとし、実際にからだを読み解くことで証明されています。このあと解説していきます。
帯状疱疹に対する整体的認識
体内に毒素や老廃物が溜まる原因

- 妊娠中に母親から受け継いだものや、出産後に排泄しきれなかったもの
- 飲食、身体的・精神的ストレス、薬や嗜好品など生きていく上で溜まっていくもの
- 排泄・解毒処理能力の低下
Point
妊娠中や赤ちゃんと毒素の関係については、記事の中盤や後半で解説しています。
またもちろん毒素は肝臓で解毒処理されたり、腎臓の働きで排泄されます。しかし肝臓や腎臓の働き低下や毒素の発生が多すぎると解毒や排泄が間に合わなくなります。
毒素や老廃物が溜まることで帯状疱疹を発生する流れ
- 疲労やストレス、猛暑のダメージなどにより、呼吸器(肺)や心臓を弱らせる
- それにより、体の左右差や歪みも生じ、部分的に負担の掛かる箇所が出てくる
- 負担が掛かる箇所はリンパ節の流れも悪くなり、毒素や老廃物が溜まる
- 子供や高齢者など年齢による免疫力の低さや、成人であっても負担が重なることで、3.の箇所でウイルスが活動を始める

例
分かりやすい例を一つ挙げておきます。
呼吸器への負担で右の肋骨が硬くなる ➡ 肋骨の一部が下がる ➡ 肋間の一部が狭くなる ➡ 肋間を走るリンパ節が圧迫されて流れが悪くなる ➡ ウイルスが発生する
普段排泄しきれない毒素や老廃物の大掃除
例をいくつか挙げておきます。青文字部分をクリックすると、詳しく紹介している当ブログ内の別記事を開くことが出来ます。興味のある方は参照してみて下さい。






- 熱を出して上手に経過させることで、解毒や排泄が行われる
- 骨盤が正常で生理が順調であれば、月に一度の大掃除となり体質も改善される
- 妊娠初期 の悪阻 により、赤ちゃんに毒素が行かないための母体の大掃除が行われる
- 産後の過ごし方を間違えなければ、出産は母体にとって人生最大のリフレッシュとなる
- 産後の赤ちゃんの扱い方を間違えなければ、赤ちゃんは大きくリフレッシュする
- 水ぼうそうや帯状疱疹により、体内の毒素を排泄する
注意が必要な帯状疱疹

- 首から上に発生した場合
- 体を一周するように発生した場合
Point
首から上は中枢神経に近いため、体を一周するように発生した場合は呼吸が出来なくなるため、危険な兆候といえます。
帯状疱疹の改善方法
蒸しタオル法で毒素を排泄させる
初めから結論になりますが、帯状疱疹への対処法としては蒸しタオル法が最適です。その意義は以下のようになります。

- 患部(疱疹部分)や症状の箇所に当てるだけなので、誰がやっても高い効果が得られる
- 毒素を出し切る方法なので、再発の心配がなく後遺症も残らない
- 体の働き自体を助ける方法なので、副作用が皆無なだけでなく、体の機能改善にもつながる
Point
もちろんどんな場合も根本的な改善が望ましいですが、帯状疱疹のように辛い症状の場合は、とにかく早く症状を抑えて欲しいものです。しかし 痛みや痒みという症状は、体からの大切なサインです。薬でそのサインだけを消してしまうと、体内には毒素が取り残されたままになります。
蒸しタオル法はこのような対症療法ではなく、かといって症状緩和に時間が掛かるわけでもありません。即効性の症状緩和と根本改善を同時に行える、とても貴重な技術です。

痒ければ掻けば良い ~薬で症状(ウイルス)や発疹を抑えない~


- 痛みや痒みを生じるのは、体が毒素を排泄させたりリンパ節や血流を良くしたいという訴えである
(痒みは掻かせること、痛みは摘まませることで流れを改善させたり毛穴を広げ毒素を絞りださせるため)
➡ 薬で止めてしまうと、ウイルス活性化の温床である毒素や老廃物、リンパの流れの悪さは残ってしまう。また薬自体が毒素の意味合いもあり、肝臓に負担を掛ける。 - 発疹や出来物は、毒素を排泄させている最中である
➡ 薬で毛穴を塞いでしまうと、毒素や老廃物が体内に残ってしまう。また皮膚呼吸の低下で呼吸器に負担を掛け、汗として老廃物を排泄できないことで腎臓にも負担を掛ける。

整体体操でリンパの流れを改善させる
- 上半身であれば C体操
- 下半身であれば 正座からの股関節体操
- 首回りであれば 引き合いの技術
正座からの股関節体操で下半身の帯状疱疹を改善させる

ソケイ部に集中するリンパ節を刺激する体操です。下半身のリンパ節の流れが良くなることで、帯状疱疹などの諸症状を改善させることができます。
- 正座から、軽く背筋を伸ばすようにしながら体を前に倒し、床に両手をつく
(手は膝の横~斜め前に、指先を横に向けた状態でつく) - 片方の脚を、後ろへ伸ばしていく
- 膝や足の甲が床についたら、鼠径部に体重をかけていく
(鼠径部:ギャグのコマネチで小指を滑らせる辺り) - 一度少しゆるめ、また体重をかけるを数回行う
(その際、鼠径部が突っ張る感じが得られないときは、手の位置や向き、脚を伸ばす角度や脚の角度を変えてみる) - 逆側も同じように行う
Point
4.については帯状疱疹が出ている側を多めに行うのも良いと思いますが、整体体操は効果がとても高い体操なのでやりすぎは逆効果になることもあります。このように整体体操には共通したコツや注意点がありますので、初めての方は一度 整体体操についての記事 を参照して下さい。
引き合いの技術で首回りの帯状疱疹を改善させる。

帯状疱疹ができている側を伸ばすように首を倒してみて、突っ張りを感じるようなら、引き合いの技術が使えます。
- 膝立ちか立位で、軽く腰を反らせる
(安定する方が望ましい) - 帯状疱疹がある側の首筋を伸ばすように、頭を反対側に倒す
(逆の手を帯状疱疹の部分に当てておくと突っ張りを感じやすい) - 腕を横から上げていき、真横くらいで肘を直角より大きめに曲げる
- 肘の高さや前後を調整し、一番突っ張るところを探す
- 探せたら、頭と腕とで数秒間グーっと引っ張り合って、ゆっくり弛める
Point
引き合いの技術は、症状の場所や体の状態によって角度だけでなくルートまで異なるため迷いやすいと思います。両方同時に動かすと余計に迷うので、どちらかで何となく突っ張りを感じたら、そちらは動かさずに、逆側を色々動かしてより突っ張る状態を探してみて下さい。
自由度の高さにより難しいイメージになりがちですが、裏を返せばあらゆる部位のあらゆる症状にも応用が利くということです。
根本的な帯状疱疹の予防方法
生まれた赤ちゃんの宿便を排泄させる

本来生まれた赤ちゃんには、24時間何も与えないことで、胎内で溜め込んだ “宿便” を排泄させる必要があります。宿便には毒素や老廃物が含まれており、排泄することで体が大きくリフレッシュします。その状態で初乳を与えることで、はじめて初乳の豊富な栄養分を吸収することができます。
- 本来生まれた赤ちゃんには、24時間何も与えないことで、胎内で溜め込んだ “宿便” を排泄させる
- 24時間待たずに母乳などをあげてしまうと、宿便が残ってしまう
- 本来排泄するべき毒素や老廃物などを、体内に残したまま成長してしまう
- 水ぼうそうの症状が重くなったり、水ぼうそうにかかっても毒素を排泄しきれなくなる
水ぼうそうを予防せず、消化器を成熟させる

整体では水ぼうそうは “消化器の脱皮” とされ、毒素の排泄だけでなく、消化器の成熟に必要なものとしています。消化器が成熟することには、さまざまな効用があります。
- 必要なものは吸収し、余分なものは排泄する胃腸をつくる
- それにより、体内に毒素を溜めない体になる
- 腸内環境を良い状態で保持できるようになり、免疫力が高まる
- 消化の悪いものも、どんどん消化できる胃腸をつくる
- 胃腸のあらゆる症状や問題を予防する
- 消化器の一つである肝臓の働きが良くなり、解毒作用などが活発になる
それでもまだ、体には “発熱” という万能な作用があります。宿便や水ぼうそうなどを経過させてこなかった体でも、熱を出しながら少しずつ改善させることができます。熱についてはこのあと解説します。
成人後の帯状疱疹の予防方法
前述のように帯状疱疹の発症は、
- 局所的な血流やリンパの流れの停滞
- 免疫力低下
の2つが重なり、帯状疱疹ウイルスが活性化することで起こります。よってこれらの予防が、帯状疱疹を起こさないことにつながります。そのためのポイントを挙げておきます。
猛暑によるダメージを最小限に抑える

猛暑による体への影響は想像以上に大きく、引き起こされる症状は多岐に渡ります。ここでは今回の症状に関連するものをいくつか挙げておきます。
- 呼吸器(肺)へのダメージにより、体力や回復力が低下する
- 肋骨がカチカチになり、肋間を走るリンパの流れが悪くなる
- 体の歪み、部分的に働きの悪い部位が生じやすい
普段から良い汗をかいて毒素や老廃物を溜めない
汗にはたくさんの効用がありますが、こちらも特に帯状疱疹と関連するものを挙げておきます。
- 老廃物や毒素の排泄 = 帯状疱疹ウイルス活性化の温床を無くせる
- 老廃物や毒素の排泄 = 腎臓や肝臓の働きを助ける = 免疫力向上
- 皮膚呼吸が活発になる = 呼吸器(肺)の働きを助ける = 体力(免疫力)向上

熱を出し上手に経過させることで、毒素や老廃物を排泄しやすい体に変える

前述したように帯状疱疹の根本原因は、水ぼうそうで毒素を出し切れず、消化器も未成熟なままなことにあります。しかしこのような体が大きく変わる大切な機会を逃した場合でも、熱を出しながら少しずつ改善させることができます。
Point
ところが現代においては、熱を上手に経過させることが容易ではありません。そもそもスムーズに熱が出せている体であれば、帯状疱疹などの問題は生じません。スムーズに熱が出せなくなった原因は、体の要求よりも仕事や趣味を優先させる社会風潮や、それにより感受性や回復力が低下している体にあります。
必要なときに熱を出し、スムーズに経過させる方法については 風邪と熱についての記事 を参照して下さい。
その他
その他原因は沢山ありますが、現代人に多い問題だけ挙げておきます。
まとめとおすすめの書籍
まとめ
- 帯状疱疹は免疫力が低下したときに、リンパの流れが悪く毒素や老廃物が溜まった箇所で、帯状疱疹ウイルスが活性化することで発症する
- 薬で症状だけ抑えてしまうと、リンパの流れは改善されず、毒素や老廃物も体内に残ってしまうため、後遺症や再発を引き起こす
(かなり間が空いてからの再発もある) - 症状をとりながら、同時にリンパの流れを良くし、毛穴からの毒素排泄も促すことで根本から改善させる方法として、蒸しタオル法 を紹介しました
- 更に体質から改善させる方法として、C体操と、正座からの股関節体操を紹介しました
- 予防のポイントとして、猛暑の影響と汗について解説しました
おすすめの書籍
- 失われた体の力がよみがえる 免疫力学
これからの時代も、間違いなく重要となる免疫についてまとめられている一冊です。帯状疱疹や記事で紹介した体操についても解説されています。免疫力低下により起こる様々な不調や症状の改善方法が載っているので、手元に置いておきたい一冊です。 - 引き合う動きが体を変える
記事で紹介した “引き合いの技術” について書かれた一冊です。極めれば、あらゆる場所の症状を改善させることができます。 - たった5分で体が変わるすごい熱刺激
帯状疱疹の改善方法の要である蒸しタオル法について書かれた一冊です。手軽なのにかかわらず、適応症例はかなり多いです。帯状疱疹をノーリスクで改善させることができます。



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