一般的に “中毒” というと、食中毒や麻薬中毒、アルコール中毒など、強い毒性や弱くても多量に摂取することで起こるイメージかと思います。しかし整体で体を読み解いていくと、中毒という症状はもっと身近で、様々な症状に関与していることが分かります。
中毒という症状は強い毒素が体内に入ったり、アルコールや薬を多量に摂取することで起こる特別なものだけではありません。症状も直ぐに命にかかわるような重篤なものだけでなく、倦怠感や体が重く感じる、疲れが抜けないなど多くの症状に関係しています。この記事を読めば、病院で検査しても異常が出ないような症状改善まで期待できます。
中毒を辞典で検索すると

薬物,食品,飲料,大気などの外来物質により,種々の機能障害を起こすことを外生中毒,毒物が体内で産生されて起こる中毒を内生中毒という。前者には食中毒,工業中毒のほか,麻薬中毒などの薬物中毒,アルコール中毒など,後者には各種の自家中毒などがある。
百科事典マイペディアより
特に自分自身の体は、こういう問題を一度自分の体の力で改善させることで『あ、そろそろ必要だな』と自然と感じられるようになっていきます。そのための簡単な方法をこのあと解説していきます。
整体的な中毒の認識
中毒の定義
不要なものを体外に排泄できずに、それらが体内に蓄積してしまった状態を “中毒” と呼んでいる
引用元の書籍は、記事の最後に紹介します。
中毒の直接的な原因




- 解毒の働きを持つ、肝臓の機能低下
- 老廃物を排泄させる働きを持つ、腎臓の機能低下
- 熱交換や毛穴からの排泄と関連の深い、肺の機能低下
- 体内循環の働きを持つ、心臓の機能低下
Point
メインはやはり、解毒の働きを持つ肝臓の機能低下になります。しかし例えば腎臓の排泄機能が低下すれば、分解機能を持つ肝臓が余分に働く必要があります。心臓や肺の機能低下で血液の状態が悪くなっても同様に、肝臓に負担がかかります。また逆に肝臓の機能が低下すれば、今度はそれらの臓器に負担が掛かります。
このように体はそれぞれが関係しあって働いているので、切り離して考えることは出来ません。整体が体を部分部分で診たり、症状がある箇所だけを調整することがないのは、そのためです

中毒の要因
では中毒の原因=肝臓の機能低下を引き起こす要因には、どんなものがあるのでしょうか?ざっと挙げていきます。









- 細菌による食中毒
- 食べ過ぎ、薬やサプリメントの摂り過ぎ
- アルコール
- ストレス
- 湿気による汗の内向や熱中症で、体が蒸れる
- 打撲の影響
- 腕の使い過ぎや、パソコン作業やスマホ操作による指の酷使
中毒を引き起こす例
ストレスと中毒の関係

- ストレス ➡ 呼吸が浅くなる ➡ 肋骨の弾力低下 ➡ 肋骨が下がる
- ストレス ➡ 胃に負担を掛ける(ストレスで胃が痛くなる)
- 1.2により、胃がある “左の季肋部” が圧迫されて硬直する
- その状態が酷くなったり、慢性化すると、右の季肋部に波及する
- 右の季肋部が硬くなると、中にある肝臓が圧迫され、自由に働けなくなる
サプリメントと中毒の関係

- 現代人は基本的に、栄養過多の人が圧倒的に多い
- 成長期の子供や、妊娠前後の女性以外、それほど栄養を気にする必要はない
- 現代人の不調の原因の8割は食べ過ぎだが、栄養剤やサプリメントの使用もそれに含まれる
- よってサプリメントも、肝臓への負担でしかない
薬と中毒の関係

- 薬というのは、少しだけ毒を入れることで体を奮起させ、回復力を呼び起こすものである
- よって薬を使うということは、肝臓での解毒が必要となる
- またアトピーや発疹も中毒の一種で皮膚から排泄しようとしている状態であるが、薬で止めてしまうと更に酷い中毒を引き起こす
汗と中毒の関係

- 汗をかかない = 毛穴から老廃物を排泄できない = 腎臓に負担 ➡ 腎臓の機能低下で肝臓に負担
- 汗をかかない = 皮膚呼吸ができない = 肺に負担 ➡ 肺の機能低下で肝臓に負担
腕や指の酷使と中毒の関係

- 腕の酷使 ➡ 肋骨の硬直 ➡ 肋骨が下がる ➡ 肝臓が圧迫される
- 腕の使い過ぎやパソコン・スマホの常用 ➡ 姿勢が前かがみが続く ➡ 疲れから肋骨が下がり体を捻じる → 肝臓が圧迫される
打撲と中毒の関係

- 打撲による影響は、胸椎9番目の骨を硬直させることがある
- この骨は肝臓とも関連が深く、硬直すると肝臓の働き低下を引き起こす
当時整体のホームページでは、この骨を弛める体操を紹介していました。その体操も含め、この後は中毒の改善方法を解説していきます。
中毒(倦怠感や疲れが抜けない体)の改善方法
良い汗をかく

汗と中毒の項から分かるように、中毒に対しては圧倒的に効率の良い方法です。必要な人は、ドロッとした汗をかき、分かりやすくスッキリ改善します。繰り返すようですが、その理由は以下のようになります。
- 余分な水分や老廃物が排泄されることで、肝臓や腎臓の働きを助ける
- 皮膚呼吸が活発になり、肺の働きを助ける
- 毛穴の開閉 = 括約筋 = 心臓の働きを助ける
しかし “良い汗” と書くには理由があり、汗のかき方には中が必要です。
- 高温の中や、高い湿気の中でかく汗は、逆に体を壊す良くない汗である
- 適温の中であっても、激しい運動による汗も、良くない汗である
- 猛暑の現代は、外での運動で良い汗をかける時期が短い
- 冷房の効いた屋内で良い汗をかいても、その後に猛暑にさらされると再び体が硬直してしまう
- 一番確実なのは夜に入浴で良い汗をかき、その後はエアコンで適温に調整された室内でゆっくり過ごす
Point
特に春から秋にかけては、毎日汗をかくことが望ましいです。また入浴による方法が望ましいと書きましたが、サウナや長湯などではあまり良い汗はかけません。整体には入浴による効果を最大限引き出すために、温浴法という技術があります。詳細は 汗についての記事 や、直接 良い汗をかく入浴法 を参照して下さい。
胸椎9番の体操で改善させる右側に入力する内容


肝臓と関連の深い、胸椎9番をゆるめることで、肝臓の働きを改善させます。
- 左側を下にして、横向きに寝る
- 左腕を枕にし、上の膝(右膝)を軽く曲げて前に出すことで、体を安定させる
- 上の腕は肘を曲げ、リラックスした状態で、体の上に置く
- 肘を曲げたまま、体の横からゆっくりと上げていく
- 肩の高さより少し上、脇が張ってきて、引っ掛かりを感じたところで止めて
- そこから肘から先を伸ばしていく
- 指先方向に伸ばすのを、数呼吸キープして、力を抜く
Point
肝臓のある右側だけ弛めればいいので、逆側は不要です。
また整体体操には、各体操に共通したポイントや注意点があります。初めての方は一度 整体体操についての記事 を参照しておいて下さい。
蒸しタオル法で改善させる

- 右の季肋部(肋骨とお腹の境目)に、蒸しタオルを当てる
- 或いは胸椎9番目の骨に、蒸しタオルを当てる


Point
胸椎9番目の骨は場所が分かりにくいと思いますし、自分でも当てやすい右季肋部がおすすめです。どちらに当てたとしても、硬くなっている9本目の肋骨を介して他方も自然と弛みます。肝臓に負担を掛けている人は、右の肋骨下エリアに手のひらを大きく当てると、飛び出している肋骨があります。蒸しタオル法や温浴法、整体体操など、自分の体の力を使うと根本や派生先まで弛めることが出来ますが、これは体験しやすい症例の一つと言えます。
逆に無理やりマッサージやゴリゴリやっても、そこだけが一時的に弛むことはあっても直ぐに戻ってしまいます。
中毒は予防も大切
- 中毒の要因には、体の使い方や疲労によるものだけでなく、食中毒や薬の多用、アルコール依存症など人為的なものも多い
- 人為的な原因による体の症状や問題は、厄介であり改善しにくい
- もちろん上記改善方法は非常に有用ではあるが、薬の乱用や酷いストレス、猛暑時のエアコン不使用などがあると追いつかなくなる
まとめとおすすめの書籍
まとめ
- 体の小さな変化を読み取れる整体では、中毒の定義も “不要なものを体外に排泄できずに、それらが体内に蓄積してしまった状態” というように、シンプルに定められる。
- 中毒の直接的な原因には、解毒の働きを持つ肝臓を中心に、肺・心臓・腎臓など、臓器の機能低下がある
- それらの機能低下の要因として、細菌による食中毒・食べ過ぎ・薬やサプリメントの摂り過ぎ・アルコール・ストレス・湿気による汗の内向や、熱中症で熱が体内にこもった状態・打撲の影響・腕の使い過ぎや、パソコン作業やスマホ操作による指の酷使を紹介しました
- 改善方法として、温浴法・胸椎9番の体操、蒸しタオル法を紹介しました
- 人為的な原因による体の症状や問題は、厄介であり改善しにくいので予防も大切である
おすすめの書籍
お腹をさわれば全身が変わる! 人体力学
この記事を書くにあたり参考にした書籍であり、もちろん紹介した胸椎9番の体操や蒸しタオル法もについても解説されています。
お腹をメインに据えていますが、お腹は全身の状態が表れるばしょであり、お腹を使って全身の不調を調整すくことができます。よって中毒に限らず、さまざまな症状について解説されています。



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