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基礎編では、整体的な普段行う歯のケア方法として、歯磨きを中心に解説しました。応用編では、実際に症状がある場合の対処法を解説いたしますが、もちろん基礎編同様、歯科医院での治療を否定するものではありませんので、誤解の無いようにお願いします。
歯や歯茎の問題を起こす兆候が分かります。また歯や歯茎の問題の大元は別にあり、そこから歯や歯茎に波及するメカニズムを理解できます。それにより歯の問題を根本から改善する方法を知ることでき、結果大元である体の方も同時に改善できます。更に今回解説する整体技術は、歯や歯茎の問題だけではなく様々な症状や場所に応用が効きます。
虫歯や歯周病に向かうときの兆候
無性に歯を磨きたくなる
- 体のどこかの不調で、顎(歯茎や歯)に負担がかかる
- 負担が続くと、やがて歯茎の力が抜けてくる
- 周囲の血流やリンパ節の流れも悪くなる
- 菌が繁殖しやすくなり、不要物の除去もしにくくなる
- 自力では対応出来なくなり、歯磨きの要求が生じる
1の段階でも歯磨きの欲求は生じますが、力が抜けてきて虫歯や歯周病に向かうようなときは、更に強い欲求となります。そうなると基礎編で解説した “手や歯ブラシの重み程度の圧力で磨く” ではすまず、強い圧力でないと集まらなくなります。
顎あごや口内の突っ張り感
体では、部分同士が様々なつながりを持ち、影響し合いながら働いています。普段はつながりを感じることはあまりないのですが、不調になると感じやすくなります。その中でも一番感じやすいのは、元気がない部位に引っ張られて生じる “突っ張り感” かと思われます。特に顎や口は体の上に方にあるので、首から下の様々な不調部位によって引っ張られます。
首肩の違和感
首や肩、胸の上の方(鎖骨周りなど)に症状のある人は、歯にも症状が出やすいです。また例え大元の原因がもっと下にある場合でも、直接顎や口に影響するよりも、肩や首を経由することが多いです。
“突っ張り感” を感じる方法
- 顔を左右に向けてみて、向けにくい側の首や肩周りのどこかに負担が掛かっている
- 向けにくい側に向けた状態で、強めの『イー』の口をつくるとより突っ張り感を感じる
- 一番突っ張り感を感じる角度から、顔を上に向けると更に突っ張らせることができる
Point
すでに歯や歯茎に症状がある場合は、まずこの方法で突っ張り感を感じられるはずです。もし向きにくい方があるにもかかわらず『イー』の口で突っ張り感が増さないときは、影響が後ろ側に行っていることが考えられます。そうなると後頭部が下がることで目の症状を出したり、首の後ろの張りや後頭部痛につながる可能性があります。
大元は、腰や腸骨
肩や首の症状も、原因は別にあります。歯や歯茎に出る場合は、腰や腸骨の負担が原因になることが多いです。例えば腰や腸骨の異常を肩や首で支え、それに顎も引っ張られるなどです。筆者が以前不摂生で歯に出したときも腰が原因で、体操で腰に力を集めて改善させました。
虫歯や歯周病など異常が無いのに痛む
ここまで読んでいただければ分かるように、大元の原因からいきなり虫歯や歯槽膿漏を発生させるわけではありません。また顎で支えていて、歯や歯茎の痛みや違和感までで済んでいることもあります。春は一時的に腰や腸骨の力が大きく抜ける時期で、春に原因不明の歯痛が起こりやすいのはそのためです。
虫歯や歯周病の改善方法
整体的歯磨き
基礎編にある力を集める磨き方であれば効果が高いですが、症状まで出ている場合は不十分なこともあります。改善方法をいくつか紹介していきます。
引き合いの技術で歯の症状を改善させる

前述した “突っ張り感を感じる方法” で感じられるのであれば、そのまま “引き合いの技術” で症状を改善できます。
- 膝立ちか立位で、軽く腰を反らせる
(安定する方が望ましい) - 症状がある側の首筋を伸ばすように、頭を反対側に倒す
(逆の手を症状の箇所に当てておくと突っ張りを感じやすい) - 腕を横から上げていき、真横くらいで肘を直角より大きめに曲げる
- 肘の高さや前後を調整し、一番突っ張るところを探す
- 探せたら、頭と腕とで数秒間グーっと引っ張り合って、ゆっくり弛める
- 力を抜き、次の呼吸が大きく下腹まで入れば成功
Point
慣れないときや上手くできたか不安な時は、何回かやってみても良いと思います。ただし毎回外してはいけないポイントは、力を抜いたあとに呼吸を見届けることです。この呼吸と共に、引き合いをした所を緩めた刺激が大元である腰や腸骨にも流れます。そこで初めて根本から緩み、効果が固定されることになります。
引き合いの技術についてまとめられた書籍を紹介しておきます。こちらでは主に脚を使った引き合いになっていますが、脚の重みを使うので効果も大きいです。もちろん歯の症状にも使えますし、力が腰を経由するため理に適っています。腕を使った方法は仕事中などに手軽に行えるメリットがありますが、いずれにしても一度 “引き合う感覚” や理論を知っておいて損はありません。
蒸しタオル法で歯の症状を改善させる

- 辛い症状があるときは、先ず後頭部と首の境目に蒸しタオル法を行う
- 症状が軽いときは、先に引き合いの技術やこのあと紹介する体操を行い、症状が残った部分に蒸しタオル法を行う
Point
わざわざ “蒸しタオル法” と表現するのには理由があり、正しい手順と注意点を守って行うことで、あらゆる症状に対して改善が期待できます。更には対症療法にとどまらず、根本原因にまで切り込んで改善させる力のあります。しかしやり方を間違えると効果が半減したり殆ど無くなってしまうことがあります。初めての方はこちらの書籍や 蒸しタオル法についての記事 を一度参照しておいて下さい。
腸骨体操で根本から改善・予防させる

上記方法で、最終的に腰や腸骨に響いたか自信のないときなど、これらを弛める体操をしておくと安心です。筆者の場合は、普段から体操に慣れているので、自然と原因となる腰骨に合わせて緩めましたが、慣れない方は腸骨体操がおすすめです。なぜなら原因が腰椎にあり、その何番目の骨か分からなくても勝手に必要な部位に響いてくれるからです。
- うつ伏せになり、脚は軽く閉じ、腕は手のひらを下にして体の横におく
- 床を滑らせるように、両足をゆっくりと開いていく
- 腸骨(ベルトのライン)を意識しながら開いていくと、自然を止まる位置がある
(早すぎると通しすぎてしまう。分かりにくければ手をベルトのラインにあてておく) - その角度を維持したまま、両膝を曲げてくる
- 足の裏どうしを合わせ、更に膝を少し開くと、もっとベルトラインに力が集まる
- そのままの状態から、出来るだけかかとをお尻に近づける
- 数呼吸キープしてから、ゆっくり力を抜く
腸骨(ベルトライン)に上手く力が集まらないときは…
- 手順6.まできたら
- 両手を、肘を伸ばしたまま、床を滑らせるように肩の高さよりやや上まで上げていき
- 肘を曲げながら体の方へ引きながら、上体(胸)を起こしてくる
- 出来るだけかかとをお尻に近づけて、数呼吸キープし、ゆっくり力を抜く
まとめとおすすめの書籍
まとめ
- 虫歯や歯周病に向かうときは、自然と歯を磨きたくなる
- 虫歯や歯周病に向かうときは、首などの突っ張り感により原因を感じることができる
- 基礎編で紹介した方法で歯磨きを行うことで改善が期待できるが、進行した場合などは他の対処が必要になる
- 歯の症状の改善方法として、引き合いの技術 や 蒸しタオル法 について解説しました
- 根本的な改善方法や予防法として、腸骨体操 について解説しました
おすすめの書籍
左の書籍が記事を書くときに主に参考にした書籍ですが、新品での購入は難しいようです。記事で紹介した腸骨体操であれば、右の書籍で解説されています。歯の症状には触れていませんが、その他さまざまな症状についての対処法が紹介されています。




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