視力低下は多くの人が抱えている問題だと思います。整体には 目の力を出す急所や、目に関係する筋肉を緩める方法などがあります。しかし整体では “視力を良くする” ではなく、あくまで “目の力を出す” 急所であったり、“目の周りの筋肉を緩めて働きを改善する” と言います。なぜなら視力というのは医療で定義された基準であり、“視力を良くする” と安易には使えないからです。しかし一般的には “視力” を使用した表現の方が分かりやすいので、このブログでは “視力を回復する” という言い方で統一させていただきます。
視力低下や目の症状を引き起こす原因は、目の使い過ぎだけでなく、体の偏った使い方や打撲の影響など様々です。さらにそれらは複合的に影響しているため、改善を難しくしています。この記事では自分の生活・仕事環境に合わせた予防法や、自分の体に合わせた多角的な対処法を知ることが出来ますので、体全体を含めた改善が期待できます。
視力が低下する原因(一般的にも言われること)
目を酷使する
一般的に一番予想されていることではないでしょうか。整体でも現代人の不調の原因の多くは、仕事や作業が分担化により体の一部に疲労が蓄積されることとしており、もちろん目も例外ではありません。視力に関連した筋肉や神経に集中して負担が掛かることで、力を失い働きが弱くなります。スマホ画面やパソコンモニターなどを見る機会が増えた影響は大きく、コロナ渦でデスクワークが増えた昨今では尚更です。
偏った(かたよった)目の使い方
画面やモニターを凝視することは、常に同じ筋肉ばかり使うということです。それにより筋肉が硬くなり、柔軟にピントを合わせることができなくなります。
視力が低下する原因(整体的に読み取れること)
以上が、視力低下の原因として一般的にも良く言われるものになります。しかし実際には、更にさまざまな原因が絡み合って影響しています。
猛暑による影響
現代では外せない問題で、例え涼しい季節に出す症状でも、猛暑の影響を引きずっていることがあるくらいです。異常な暑さによるダメージは全身を硬直させるため、その影響の広がり方は様々です。目や視力に波及する例を2つ挙げておきます。
- 肋骨が下がる(落ちる) ➡ 後頭部を引き下げる ➡ 視神経を圧迫する
- 肋骨の硬直 ➡ 首の硬直 ➡ 目の周囲の硬直
脳の緊張
脳は休むことなく働くコンピューターなので、疲労が溜まりやすい器官です。現代では体を使わず頭ばかりを酷使する仕事が増えたり、ネットや情報社会で絶えず脳に情報が入ってくるため尚更です。脳が疲れると頭蓋骨が下がり、それにより視神経を圧迫します。
指先を使うことが増えた
偏った体の使い方をするほど負担は大きくなりますが、指先の作業はその “最たるもの” と言えます。指先の作業がどのようにして目に影響するかは記事の後半で解説していきます。
腕への負担
最近は軽量化してきているスマホやタブレットですが、長時間持ち続けることによる体への負担は思いのほか大きいです。指先を使う負担と合わせて、後ほど解説します。
同じ姿勢での長時間作業や姿勢の悪さ
長時間の座り作業や姿勢の悪さにより、腰に負担が掛かります。腰や骨盤など下半身の問題が目に影響することがあるのですが、そこまで拾い出すときりがありません (そのくらい全身は関連しあっているということです)。それでもここで取り上げた理由は、腕や指先を使う作業を行う場合でも、腰で体を支えられているかどうかで耐久力が大きく違ってくるからです。コロナ渦でのリモートワークではなかなか良い姿勢を取りにくいため、今まで以上に短い間隔での休憩が必要です。
腕や指先を酷使することが視力に影響する理由
影響の波及するルートは単純ではないですが、分かりやすいものを一つ挙げておきます。興味がある方は、記事の最後におすすめの書籍を紹介します。
1. 指 → 手 と硬くなる
指を酷使すると指が硬くなり、手のひら部分では指と指の間に隙間が浅くなったり狭くなります。すると指を器用に使えなくなります。
2. 手首や腕に負担がかかる
指を上手く使えなくなった分を、手首や腕で補い負担がかかります。スマホやタブレットを長時間持っていた場合も同様です。
3. 腕を支える鎖骨や肋骨、肩甲骨などに影響する
どの指を酷使したかにより、大まかには体の前か後ろに影響します。親指側では胸~のど、小指側では肩甲骨~頸椎などへと波及していきます。
4. 目にも影響する
体の前側への影響は、鎖骨や首の前側に行き、目の周りの筋肉を引っ張って硬直させます。後ろ側では肩甲骨が負担で落ちてくると、後頭部を引っ張り、落ちた後頭部が視神経を圧迫します。
視力低下の予防と改善方法は?
目や指先を休ませる
スマホやパソコンは長時間の使用を避け、こまめに休憩をとるようにします。それにより目や指への負担を減らせます。
蒸しタオル法を行う
目にはっきり症状が出ている場合は、直接目に蒸しタオルを当てます。何となく目が疲れているとか予防のためには、後頭部と首の境目に当てると良いとされています。蒸しタオル法は簡便で万能な方法ですが、使い方を間違うと効果が大幅に減少してしまいますので、初めての方は蒸しタオル法の記事に一度目を通しておいてください。
目をグルグルまわす
よく聞く方法ですが、硬く動かなくなった筋肉を動かすのは、やはり有効です。しかしこの方法、筆者にはめちゃくちゃ効果があるのに、一般の人は殆ど続かない人が多いと思われます。理由は “実感” が無いからだと思います。筆者は『うわ~ここ固まってるなぁ、全然回んないよ』『ここをしつこく行ったり来たりして…』という具合に実感しながらやっています。書きだすときりがないので、コツや効能など、別記事で紹介したいと思います。取り敢えずは、“ゆっくりと、大きく回す” の2点を意識してやってみてください。
散歩に出かける(遠くを見たり、近くを見たりできる)
筆者は画面の見すぎで目がぼやけるようになったりすると、よく散歩に行きます。例えば目が疲れているときに自然の多い公園に行くと、様々な距離に存在する木などにスムーズにピントが合いません。それでも色々な距離の木を観察しているうちに、少しずつピントを合わせる筋肉が緩んで見やすくなるのを感じます。市街地では看板などが木の代わりになります。
整体体操で原因の箇所を緩める
どの体操を選択するかは、どのように目に影響したかで変わります。このような体の力学を豊富な写真やイラストで分かりやすく解説している書籍を記事の最後に紹介しておきますが、大きく2つポイントがあります。
- 腕を使って出た症状は、腕を使った体操が有効
- 原因が腕でも暑さでも、肋骨を緩めることが有用
双方を満たす体操として、“懸垂型の体操” をご紹介します。
- 脚は肩幅で立ち、軽く腰を反らす
- 片腕ずつ順に、軽く伸ばした状態で横から上げていく
- あごを上げながら、肘を肩の高さまで曲げながら下してくる(肘は真横よりやや背中側)
- 手のひらは外側にし、親指と人差し指で輪っかをつくる
- 両腕を2~3回、小さく上下させる
- 腕をおろし、力を緩める
この体操の参考書籍はこちらです。今の時代に合わせた対処法や、症状別の整体体操が紹介されています。不調を起こすメカニズムを、一般の人でも分かりやすく解説していることから、整体技術に対する自信を感じます。なお、こちらの書籍では、姿勢の悪さから目に症状が出るメカニズムを紹介しています。
夏の過ごし方に注意する
ポイントは2つです。詳細は、汗に関する記事 を参照してください。
- 自分で環境をつくる
- 良い汗をかく
関連記事とおススメ書籍の紹介
筆者体験談記事
筆者が実際に視力低下と回復までを体験した記事を追加しましたので紹介しておきます。

おすすめの書籍
今回の記事で触れた、症状が出るメカニズムに関する書籍です。
※ 必ず著者:井本邦昭氏であることを確認してください





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