皆さんは、“蒸しタオル” にどんな印象がありますか? 床屋さんや美容室での “気持ちいい~” というイメージでしょうか。何か体の症状に対してはどうでしょう?

肩とか腰とか、こったところを温めるんでしょ?

温めると血流が良くなって、老廃物も流れるんでしょ?
この記事にある簡単なポイントを押さえるだけで、想像を超える蒸しタオルの効果を100%引き出すことが出来ます。また原理まで読んでいただければ、その万能さも理解できます。簡単であらゆる症状に効果のある方法ですが、やり方を間違えると効果が半減したり殆ど無くなることもあります。ぜひ一度目を通しておいて下さい。
蒸しタオルって、何に効くの?
蒸しタオル法はあらゆる症状に効果がある
体のあらゆる不調は、余分に働き硬くなっているところと、それを通り越して力を失てしまったところが存在し、偏りが生じることで起こります。このバランスがとれれば、体は自然と回復に向かいます。しかし人の手でこのバランスをとるのが簡単ではなく、機械には不可能です。そしてこの繊細な操作を行えるのが、“蒸しタオルの熱刺激” ということです。これが蒸しタオル法が万能である理由です。
一般的な徒手技術が根本改善につながらない原因
蒸しタオル法のすごさを知ってもらうために、徒手技術での症状改善が難しい理由を挙げておきます。
- 本当に応援が必要なのは、硬い所ではなく力を失ってしまった所
- しかし硬い所の方が分かりやすいため、そこを揉んだりグリグリしてしまう
- 結果、今頑張っている所を黙らせるだけで、応援が必要な所は放っておかれる
- 硬い所は、やがて揉み返しによりもっと硬くなる
蒸しタオル法がそれらをクリアできる理由
細かな原理は後半に解説しますが、ここでは簡単に理由を挙げておきます。
- 働きすぎな所は熱刺激で緩められる(軽い刺激でゆっくり冷めていくので反発しない)
- 力を失った所は熱刺激で、力が呼び起こされる
- どちらを狙っても、もう片方にも刺激が流れることで根本から改善しやすい
※1 強い炎症部など余りに働きすぎな所は蒸しタオルの熱程度の軽い刺激でも反応が強く出ることがあります。対処法は後述しますが、別の場所に当てるか、先に整体体操をします。
整体でもよく用いられる理由
- 直接からだをみられない相手など、電話やメールでも伝えられやすい
- 整体体操など、整体を知らない人でも対応できる
- タオルと、熱湯か電子レンジがあれば良く、手順も簡便である
- 適応範囲が広く、当てて気持ち良くないなら止めればいいので判断がしやすい(はっきりしている禁忌は酷い炎症と頭部打撲:他の打撲はOK くらい)
蒸しタオル法の手順
- 前後3時間は、運動や飲酒、入浴をしない時間帯を選ぶ
- 電子レンジや熱湯で、タオルを少し熱いと感じる程度に温める
(タオルはたっぷり濡らしてから軽く絞った状態) - 症状のある所に当て、その部分に力が集まるのを感じる
- タオルは冷めていくが、その部分に集まった力を残そうとする働きを感じる
- ある程度冷めたら、なるべく早くタオルを温めなおして当てる
(温めなおしているあいだ、あてた所の水分を拭き取っておくとなお良い)
2.→ 5.の手順を3~5回 繰り返し、赤くなったら終了します。終了後も水分をしっかり拭き取り、冷やさないように注意してください。
※ 参考書籍は、記事の最後で紹介しています。
蒸しタオル法で失敗しないポイント
入浴前後3時間や、飲酒や運動の前後は避ける
害があるわけではないのですが、入浴自体が全身の流れを改善する行為なので、よりピンポイントで効果を狙う蒸しタオル法の効果が分散してしまいます。飲酒や運動も、体の働きが他に向いてしまうので効果が発揮できません。
また一度蒸しタオル法を行ったら、次に行うまでは8時間以上開けるようにします。こちらも短いと害があるわけではなく、効果が弱まります。
必ずタオルを使用する
温湿布やホッカイロ、機械などで持続的に温めるものや保温力の高いものでは、一時的な血流増加で終わってしまいます。よって効果に乏しく、長続きもしません。
適度な厚さのタオルを使用する
普通に購入できる一般的な白いタオルで大丈夫です。貰い物に多い薄めの生地では熱が保てず、逆に厚いタオルだと冷めにくいため、どちらも効果が弱くなります。
肌に直接あてる
タオルをビニール袋に入れてあてたり、服の上からでは効果がありません。
ある程度、集中できる環境で行う
リラックス出来ないほど集中する必要はありませんが、テレビを見ながら、しゃべりながらでは、効果が半減します。
症状が強く出るようなら、当てる場所や方法を変更する
蒸しタオル法は、血流も増加させるので、炎症が激しい場合は血流増加により症状が強くなる場合があります。ただ炎症であっても、蒸しタオルが炎症を吸い取ってくれるように引いていくこともあります。 対処法は後述します。
間を開けず、数回繰り返す
熱湯で温める場合は湯温の低下に注意し、電子レンジを使う場合は短いスパンで当てられるようにします。2枚用意すると良いようですが、面倒であれば電子レンジの設定のコツが分かれば大丈夫かなと思います。手間取ってしまうようなら2枚でやってみてください。回数は3~4回が良いとされています。やりすぎても反応が出にくいのが蒸しタオル法の良いところですが、効果が薄まる可能性はあります。気持ち良いので、ついやってしまいますが…
温めなおしている間や終了後に、その箇所を冷やさないように注意する
寒い時期は濡れた部分が冷えてしまうと再び硬直を起こすので注意してください。緩もうとしているときに水を差すと体はより頑固に硬直してしまいます。
次におこなう場合は、8時間後にあてる
蒸しタオル法による効果は、当てている時よりも終えてから発揮されます。なので一定以上の間隔をあけないと、効果が減少してしまいます。最も高い効果を得るには、8時間ごとにあてます。この8時間というのは、人間の体が変化していく周期になります。
蒸しタオル法の原理
書籍ほど詳細には書けませんが、軽くでも知っておけば、やり方を忘れないと思います。また、この原理にも整体のミソが詰まっていますので、整体に馴染むためにもポイントを押さえておくと良いと思います。
蒸しタオル法の真価は、タオルが冷めていく過程にある
当て始めたときは熱かったタオルが、少しずつ冷たくなっていきます。この温度差こそが、効果の要になります。
温度差が、効果を生む理由(硬い所)
- 熱刺激により、硬直した所(肩こりなど)が更に緊張し、周囲の力が集まり硬くなる
- タオルが冷めてくるときに、硬直した所が一気に(蒸しタオルをあてる前より)緩み、体液や老廃物も流れ出す
Point
“生きた体” というものは、硬くなった所を揉みほぐせば、反発して更に硬くなろうとします。蒸しタオル法は、逆に一旦もっと硬くさせることで、柔らかくなろうとする力を呼び起こします。“体自身に硬くさせるように誘導できる” ことがポイントで、外から摘まんだり叩いたりしする刺激には反発してより硬くなるだけなので注意が必要です。
温度差が、効果を生む理由(力の無い所)
- 熱刺激により、力の無い所に、周囲から少しずつ力が集まってくる
- タオルが冷めるにつれて力がまた抜けていきそうになるのに対し、力を留めようとする働きが呼び起こされる
Point
冷めるスピードが速すぎれば感受性がついていけないし、遅すぎれば感受性が呼び起こされません。タオルが冷めていく絶妙な速度が効果を生むのです。
ある程度、集中して行う理由
感受性がある所は、何かあってもすぐに改善できます。なので、蒸しタオル法でも感受性を出すことが大きな目的となります。他のことに気を取られている状態では、目的の所に感受性が集まりにくいため効果が出にくいということです。
Point
そもそも自分の体のことを他人任せにせず、普段から体を感じていれば大きな不調に発展することはまずありません。蒸しタオル法が、自分の体を感じようとする習慣のきっかけになるなら、それが一番の効用とも言えます。
蒸しタオル法が合わない症状のときは?
前述したように、反応が強く出てしまうときの対処法です。
整体体操に変更する
別の箇所に蒸しタオルをあてる
炎症を起こしているところ = 余分に働いているところ があるということは、必ず他にサボっているところ = 力が抜けているところ も存在します。こちらであれば蒸しタオルの適応となります。
或いは、例えば目の症状であれば、目と関連する後頭部に蒸しタオルすると良いとされています。その他の関連する場所や、症状ごとの蒸しタオルをあてる場所は、こちらのブログでも少しずつ紹介できればと思いますが、書籍があるとやはり便利ですので載せておきます。




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