姿勢を良くすると体が良くなる?は考え方が逆です!無理なく自然と体も姿勢も良くなる方法を解説します。

体の使い方

姿勢に関する記事を書き始めたのですが、どうも上手くまとまりません。ネット検索で姿勢に関しての記述をいくつか抜き出し、整体での考え方と比較しながら進めたのですが、ちぐはぐな感じです。そうしているうちに辿り着いた、シンプルな答えが表題になります。他の記事を読んでもらえれば分かると思いますが、整体的な真実は、一般的認識と真逆なことも多いです。

この記事を読むメリット

姿勢とは読んで字のごとく “勢いが形を成したもの” です。よって体の勢いを無視して姿形だけ整えようとしても上手くいきません。無理をすれば体の何処かに負担を掛けたり、体の連携を壊してしまいます。この記事では体の中やそれぞれの繋がりを整えることで、自然と姿勢も良くなっていく方法を解説していきます。

整体にとって “姿勢” ってどういうもの?

姿勢とは “勢い” が、姿かたちをなしたものである

姿勢には、その人の勢いが勢いが表れています。なので姿勢からは、その人にはどの位勢いがあるのか、また体のどの部分に勢いがあって、逆に弱いのは何処どこなのか読み取ることができます。

直接姿勢を変えることで勢いを出すことは難しい

では姿勢を改善することで体の勢いまで出すことは出来るのでしょうか? 『それこそ整体では逆も可能なんじゃないの!?』と言われるかもしれません。確かに普段から整体体操などで体を敏感にしてる人であれば可能ですが、一般的にはかなり難しいと言えます。

ネット検索で見つけた姿勢改善の方法より分かること

整体的に勧めるわけではありませんが、比較的体のバランスを崩しにくく、興味深い考え方のものを2つ紹介します。

頭の上から糸で吊り下げられているようにイメージして立つ

体への負担が少ない立ち方が大切で、いわゆる「休め」がそれに近いフォームである

この2つに共通しているのは、力で無理やり姿勢をつくろうとしない点です。特に興味深いのは前者で、“体以外のイメージを使う” のがミソだと思います。体の一部を使ってしまうと無理な力が入りやすくなるので、例え効果が薄くても力でバランスを崩すよりは余程良いと言えます。

姿勢だけを良くしようとしても上手くいかない理由

姿勢を良くしようとして失敗しがちな例を、二つほど挙げてみます。

  • 肋骨が硬く弾力の無い人に『胸を張って』と言えば、硬い肋骨を無理に持ち上げるために肩や首を硬くしてしまう
  • 腰が硬い人に『腰を反って』と言えば、腰で反れない分を季肋部で反ることで深い呼吸が出来なくなってしまう

このように体の繋がりを考えずに姿勢だけ改善しようとしても、何処かにしわ寄せがいき更に複雑に歪みます。それなら例え猫背であっても、その人にとって楽な姿勢の方が余程マシです。その意味では前者の “頭の上から糸で…” という考え方は、比較的害が少ない方法と言えます。しかし効果としてはやはり曖昧なものになってしまいます。

整体的な “良い姿勢” とは?

理想は背骨の緩やかな “S字カーブ”

一般的ですが、やはりこれは外せません。これには以下の重要な働きがあります。

  • 体の重さを吸収し、一か所に負担をかけずに上手く分散させる
  • 体のあらゆる動作を、スムーズに行うための起点となる
  • あらゆる神経の通り道である、椎骨そのものを守る

理想通りにはなかなかいかない

年老いて死ぬまで、理想的な “S字カーブ” を保つほど整体な人はそういません。むしろ現代では若者でも稀と言えます。なので整体では肩や骨盤など全体的な体のバランスをみて評価しています。

Point

例えば背骨が変形していても、骨に可動性があり働いていれば整体では良しとします。逆に形が正常でも働いていなければ異常とみます。また上下の背骨がくっついていても(椎間板が無い状態)、整体では1つでは働けないので2つで力を合わせている状態とし、こちらも働きがあるなら良しとします。

年を重ねた体

農作業など酷使してきた体では、大きく腰が曲がっていたりします。このような場合でもいきなりそうなるわけではなく、疲れが抜けきらない中でも何とか影響を最小限に留めようと調整を重ねてきた体の苦労の結晶です。つまり腰が曲がった状態で負担が最小限に抑えられるようになっているので、姿勢から変えようとするとバランスを破たんさせてしまいます。

元気に年を重ねたお年寄りが、節目の記念にとマッサージチェアを贈られて使い始めたとたんに体を壊し弱くなるといったことがあります。逆に若者であっても、マッサージチェアの “弱” や “中” では物足らないくらい鈍い体の人も居ます。お年寄りだから体が鈍いと決めつけるのは間違いです。

良い姿勢を目指す方法

腰のアーチを意識する

もちろん背骨の “S字カーブ” は首から腰まであり、どのカーブも大切です。どの部分のカーブが崩れるかで症状も様々で、それぞれのカーブが崩れる原因も色々です。しかし背骨の特徴として、

  • 腰椎が正常なカーブであれば、上の胸椎や頸椎も自然と正常なカーブになる
  • 土台である腰椎に支えるカーブと弾力が無ければ、いくら上を良くしても保てない
  • 脊椎は上にいくほど無理な力に弱くなり、特に頸椎は普通調整する箇所ではない

などが挙げられます。なので背骨からアプローチをするなら、先ずは腰からとなります。

Point

背骨としてだけでなく、腰はあらゆる意味で体の中心と言えます。例えば腰(首)が緩んでいれば、首や手首、足首も緩んでいます。逆に腰が硬ければ手先の作業もしにくくなり、無理に腰を緩めようと強引に力を加えてしまうと、腰と共に首まで壊してしまいます。

理想の腰のアーチとは?

理想の腰のカーブとは、どのようなものでしょうか? もちろん、

  • 大きな分度器のようなものを背中に当てて、それに合わせて体を反らせれば良いというようなものではない
  • 背筋を鍛えて、体を反らせる力を強くすれば良いというものではない

ことは分かるかと思います。冒頭に書いたように、姿勢は勢いを形にしたものです。勢いのある体の腰とはどのようなものでしょうか?

  • 一つ一つの椎骨がスムーズに動き、それぞれが正常に働いている
  • 全体として緩やかなカーブを描くことで、柔軟で弾力のある腰になっている
  • それらにより上体の重さを無理なく支え、神経の伝達も滞りがなく行える

Point

まとめると、外からの力や筋トレで形だけのカーブをつくるのではなく、一つ一つの椎骨が緩み自由に動ける状態になれば自然と理想のカーブが出来るということです。そして整体では、その状態を “強い腰” とか “緩んだ腰” と呼んでいます。

理想の腰のアーチをつくるには?

では一つ一つの椎骨が緩んでいる状態とは、どのようにつくるのでしょうか? 具体的には、

  • 働きすぎな椎骨 = 硬くなっている椎骨 を緩める
  • 働けない椎骨 = 力のなくなっている椎骨 に力を集める

ことで、整えていきます。しかし実際はこれが簡単ではなく、一般的には逆効果なことが行われることが多いです。

  • “生きた体” というものは、刺激に対して反発する性格を持っている
  • 揉まれればより硬くなろとし、叩かれれば反発して硬くなる
  • 余分に働く所ばかり刺激されるため、力のなくなっている所は更に力を失う

整体で理想のアーチをつくる

では整体では、どのように理想の腰をつくっていくのでしょうか?

  1. 硬い椎骨に一度更に力を集めて、もっと硬くする
  2. 体はそれ以上硬くなると困るので、緩めようとする力が高まっていく
  3. 力を抜くと、硬かった所が一気に緩んでいく
  4. 呼吸と共に力が無かった椎骨にも刺激が流れて、力がついてくる

このように、整体の技術は一か所で全体が変化するような便利なものですが、施術として行うには高度な技術が必要です。しかし整体体操であれば、手順通りに行えば自然と目的の箇所に上手く力が集まるように設計されています。

理想の腰をつくる体操の一つ “腰を強くする体操” を紹介しておきます。腰のカーブを整えながら、同時にヒップアップとバストアップを実感できるように設計されています。脚を下ろすという一つの動きだけで、体全体の姿勢が改善されることで、全身の連携が実感できます。

理想の腰をつくる “腰を強くする体操” のやり方

  1. あお向けから、肘を伸ばしたまま、前から腕を上げていく
    (やや指先方向に伸ばしながら肋骨が持ち上がるイメージ)
  2. 手の甲と肘を床につけたまま、指と目の高さが合う位まで肘を下す
    (手のひらは外向きで肩甲骨が寄るように)
  3. 膝を抱えてきて胸に近づけ→少し戻す
    (腰のベルトを巻く位置に引っ掛かりや重さを感じる所まで戻す)
  4. ベルト位置の力が抜けない範囲で、膝を伸ばしていく
    (伸ばしすぎると腰が丸まるようにベルト位置の力が抜ける)
  5. ベルト位置に力が集まったまま、腹筋を使わずに・・・・・・・、なるべく遠くに足を下ろしていく
    (この時も膝を伸ばしすぎたり腹筋で下ろすとベルト位置の力が抜けてしまう。足が床に近づくほど自然と腰が反ってくれば成功
  6. 足が床についても直ぐに力を抜かず、数呼吸キープしてからゆっくり脱力する
    (最後に下腹まで大きく呼吸が入ることが大切)

Point

この体操の最大のポイントは脚の重みで腰を反らせる点にあり、そのためには ①腹筋を使わないこと胸や首をりきませて支えないこと(肘で肩甲骨を寄せるのはそのため) が大切です。
現代人は腰の弾力がなく、両足いっぺんに行うと “バタン” と落ちてしまう人も多いです。腰が反る感覚も無いほど一気に落ちてしまう人は、片脚ずつやってみて下さい。足の重みで腰が反る感覚がつかめたら、両脚でやってみましょう。

 

 

なるべく文章でも伝わりやすい体操を選びましたが、それでも奥が深く難しいので引用元の書籍を載せておきます。豊富な写真や分かりやすいイラストでイメージもつかみやすいと思います。今回紹介した体操は、“3つのうちから一つ自分に合った体操を毎朝1回行えば、しなやかで強靭な腰を取り戻せる” とされるうちの1つです。こちらの書籍では、DVD動画も付録されていて安心です。

腰はまさに “要” なので一冊持っておくと良いと思いますが、『腰に症状ないし、腰ばっかりだとなぁ』という方は、以下をおすすめします。

左の2冊には、肺の負担から腰や姿勢を崩した場合に最適な 整体スクワット体操 が紹介されています。左は女性の様々な症状についての対処法がまとめられている本で、真ん中は今旬な免疫を上げる方法が解説されている一冊です。
右は様々な症状に合わせた体操が紹介されており、腰と膝を同時にゆるめる体操も載っています。

姿勢を悪くしない生活の仕方

もちろん毎日体操でケアをすれば、多少の無理はききますが、姿勢の悪くなるような生活はしないに越したことはありません。

リモートワークなどにより体に合わない机や椅子でのパソコン作業

これは腰に負担というより、腰が使えなくて腕や指の負担が増えることが問題です。それにより視力の問題や首・肩の症状を引き起こし、姿勢を悪くします。作業しやすい環境を確保しこまめな休憩が必要です。もちろん整体体操を行えばバッチリです。

呼吸器(肺)の負担から骨盤が下がり、アーチを失う

猛暑やストレス社会である現代では、呼吸器の問題から腰に負担がかかることが増えています。この記事で書くと長くなるので、詳細は、夏の過ごし方をまとめた記事 などを参照してください。

今の自分に合った姿勢を意識する方法

今の自分の腰の状態以上に、良い姿勢をつくろうとすると、どこかに無理が生じ不調を起こします。すると結局今まで以上に良い姿勢から遠ざかり、悪循環に陥ります。どうすれば今の自分に合った姿勢がわかるのでしょうか?
答えは呼吸です。意識せず呼吸がへその下まで左右均等に入るようなら、今の体にとって合った姿勢であるといえます。

Point

“左右均等” も大切ですが、とりあえずは息を吸ったときに下腹(へそより下)が膨らむようであれば良い状態とみて大丈夫です。

壁に背中をつけて調べたり立って横から見てもらう必要もなく、立った姿勢でも座った姿勢でも歩いても走っても同じ方法が使えます。試しに意識して良い姿勢をしてみてください。呼吸はみぞおち辺りで止まってしまうと思います。体を捻じったり傾けてみてください。左右均等に呼吸は入りません。

呼吸が下腹までしっかり入るということは、呼吸しているだけで、呼吸と共に体が勝手に整っていくということです。大病をしたとしても、下腹まで呼吸が入っていれば大事になりません。

学べる施設

今回は記事の途中で書籍紹介をしましたので、最後に整体施設のみ紹介します。こちらも一生に一度でも本物に出会える人は一握りなので、貴重な出会いにしていただければ幸いです。

井本整体 HP “人体力学”を提唱している、本物の整体を学べる場所です。がっつり学ぶだけでなく、まずは整体に軽く触れてみたい方、自分に合った体操をオーダーメイドしてもらいたい方など、いろいろな講座が用意されています。メルマガやオンライン講座なども用意されていますので、一度ホームページを覗いてみてください。

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