“打撲” には最大限の注意を!打撲後の注意点や危険な兆候、万が一の場合の対処法について解説します。

症状改善

整体では、病気や骨折よりも “打撲” を何より危険視しています。もちろん症状が出ている場合は救急受診になると思いますが、無症状でも大事を起こすことがあるのは時々ニュースなどで耳に入るかと思います。よって無症状や一度病院で問題なしと言われた場合でも、整体では念入りな観察や施術の上厳重に経過を観察していきます。

頭部打撲で症状がある場合は必ず、無症状でも先ずは医療機関の受診を検討してください。病院で問題ないと診断を受けた上で、必要に応じてこちらで紹介する方法を活用していただけたらと思います。なお記事でも解説しますが、打撲の影響は周期的に悪さをしますので一度問題なしとの診断を受けていても、違和感を感じたら再受診を検討してください。以上を了承いただけた方のみ読むようにしてください。
この記事を読むメリット

整体が打撲を最大危険視する理由や、打撲後の危険な兆候を見極める方法を理解できます。また救急車を待つ間や、すぐに医療機関を受診できない時などに行える応急処置や対処方法についても解説していきます。更に病院で問題ないと診断を受けた後に、症状回復を早めたり予防のために出来ることを知ることができます。

整体が打撲を危険視する理由

打った個所ではなく、他に響く

頭を打った時に、打ったのとは反対側に骨折や出血を生じる場合もあることは、一般的によく知られていると思います。頭部は球体であるため、打撲の衝撃の走り方も体幹部ほど複雑ではありません(対角線上に進むなど)。しかし整体で細かく体を読んでいくと、打撲の影響はもっと複雑に響くことが分かります。例を挙げると、

  • 右手を突いたが、逆側の肩に出て、更には左の肋骨を硬直させて咳になった
  • 尻餅をついて、呼吸が苦しくなった。或いは目の症状が出た
  • 膝を打ったが、腰痛や首が回らなくなった

など、打ち方によって全く異なる響き方をします。なので整体では打ったのが一か所であっても必ず全身を確認します。

中に響いたものが、周期的に出てきて悪さをする

深く響いたときほどすぐには症状が出ないため、後から出てくるものほど重篤になる可能性が大きいです。病院では問題と言われ、帰宅後や後日、或いはそれ以降に急変したとニュースになることがあるのはそのためです。

古傷となって、長い年月を経て症状を出す

打撲は一種の “中毒” として古傷として残り続けることがあります。体に負担があった時など、何かの拍子に痛みや症状をぶり返すことがあります。また、全く関係の無さそうな症状(例えば視力が急激に落ちてきたなど)が、体を読んでみると実は昔の打撲の影響だったということもあります。

近年の猛暑の影響で、季節を問わず古傷による症状を出す人が増えています。そういう意味でも、気候変動や異常気象による体への影響は大きいです。負担を最小限に防ぐためには、夏の暑さを上手に乗り越えることが大切になります。詳しくは 夏の過ごし方 に関する記事を参照してください。

より注意が必要となる打撲の種類

頭部や頚部の打撲

これは想像通りかと思います。頭部には生命活動に関係する大切な器官が沢山あるので、注意が必要です。頸椎も狂わせてしまうと厄介です。

斜め下からの打撲、普段ぶつけにくくなっている箇所の打撲

鼻の下や後頭部の下面など、衝撃に弱いところは普通ぶつけないようになっています。体の斜め下からの打撲で、こういう箇所を打った場合はかなり危険といえます。

正中線上の打撲

眉間や鼻の下など、体の中心の打撲は、中心を壊してしまうため危険です(一般的にも正中線上に出る出来物が良くないなどと言われると思います)。

尻もちや骨盤の打撲

真っすぐに尾てい骨などを打ってしまうと、体の中心に直接響くため危険です。また骨盤は肺や目の急所にもなっていますので、呼吸困難や視力低下を引き起こすこともあります。

速い速度での打撲

速い速度で打撲した方が、より中に響くため危険です。

Point

打撲した箇所だけでなく、角度や速度、個人差やその時の体勢などによって響き方は様々です。例えば腕を突いた時などは、鎖骨を折るなどして力を逃がし、首から上への影響を避けようとします。それでも力が流れてしまうこともありますので、何処を打ったにしても頸椎や頭部の確認が必要になります。

打撲の危険な兆候や目安

しつこいようですが、医師の判断や医療機関へのや受診が大前提です。特にこの先はご理解いただいた方のみ読み進めてください!!

危険な兆候や目安

最初に一番見逃してはいけない兆候から挙げていきます。これらが認められたら、完全に救急要請レベルだと思われます。

  • 正座ができない(乳幼児など元々できない場合は除く)
  • 乳幼児であれば、抱いた感じがいつもより軽い
  • お腹が “船底状” になっている(お腹の中心に力がない)
  • 嘔吐、下痢、あくび、失禁がある
  • 眉間の打撲で、顔に違和感がある(中心が無くなるので見ている方が不安になる感じ)

“正座ができない” “お腹が船底状になっている” が危険な理由

正座ができないのも、お腹や腰の力がほとんど抜けてしまっていることを意味します。そうなると、自力での回復は非常に困難な状態です。

Point

“正座ができる、できない” というのは、かなり緊急度の高い状態か否かの判断になります。正座ができたとしても、いつもより猫背になっていたり、スムーズに正座を維持できないときも注意が必要です。

赤ちゃんを抱いたとき軽い感じがするときは要注意な理由

元気な赤ちゃんは、抱いたときに充実した重さがあり、吸い付いてくる感じがあり抱きやすいです。逆に元気が無いときは、中身が無いような軽さを感じます。打撲後に軽さを感じた時は、特に要注意です。

打撲後の嘔吐、下痢、あくび、失禁が危険な兆候である理由

これらの症状は、特に頭部を打撲した場合に、影響が脳の大切な部分や心臓などに影響した可能性を示すものです。

頭部を強く打ったのに、コブができない

これは知っている方も多いと思います。コブができるということは衝撃が外に流れてくれたということです。なので強く打ったのにコブにならないときは、中に響いた可能性が高くなるため注意が必要になります。ただし、外と中の両側に響くこともあるので注意は必要です。

同様に骨折でも、骨を折ることで衝撃を逃がすという意味もあります。例えば骨折する人が多い骨に鎖骨がありますが、衝撃が首(頸椎)から上(脳)に上がると大事になるので、それを防ぐために折れやすくなっています。更には安全に折れるように、多くの場合で鎖骨の内側 1/3 の位置が好発部位になっています。

打撲後の処理方法や注意点

症状や兆候があるなら迷わず救急連絡を

症状や兆候が無い又は分からない場合でも、いつもと違う感じや不安を感じたら受診はしておいた方が安心です。

正座が出来ない、お腹が舟底状になってしまったら

救急車を待つあいだ、両手で、とにかく凹んだお腹に、周りから力を集めるイメージで寄せるようにします。へそに向かって集める感じです。分かりにくければお腹の真横(はみ肉の部分)を両側から寄せてきます。ポッコリお腹になるようなイメージで寄せたまま、『お腹が元気になれ、元気になれ』と念じます。

打撲後は刺激を避ける

打撲後は刺激を避け、静かに過ごします。食べ過ぎや過剰な光や音、お風呂や飲酒などはしないように注意します。

Point

体の方でも刺激を避けるために眠ってしまうことがあります。このとき下腹まで深い呼吸が入っていると安心です。良くない眠りのときは、呼吸が浅く、胸で呼吸をします。いびきも危険な兆候です。いづれにしても素人判断は危険ですので、医師に相談して判断を仰ぎましょう。

打撲した箇所や症状のあるところに “導気” をする

救急車を待っている間や医療機関に向かう間、症状が軽くて病院に行くか様子を見ている時など、導気をしておくと安心です。やり方は、整体で行う “合掌行気法” を使います。合掌行気法は手のひら同士を向かい合わせて行うのですが、導気する場合はそれを、自分の片手のひらと、相手の打撲したところや症状のあるところとで行います。道具も要らずパッと出来るものですが、何らかの理由で医療機関にかかれない時などは、命を救える可能性も秘めています。合掌行気法に関しては、こちらの記事 にやり方を紹介しています。なお、眉間を打撲した場合は、眉間を指でつまんで、導気をします

頭部以外の打撲には “蒸しタオル法” も効果がある

頭部打撲には、蒸しタオル法が禁忌になっていますので注意してください

蒸しタオル法は簡単で高い効果が得られますが、やり方を間違えると効果が半減したり無くなることもあるので、初めての方はまとめた記事を参考にしてください。

まとめ

  1. 打撲は体の中に響くため、大事を起こすことがあり、医療機関受診が望ましい。
  2. 打撲は打ち方によって、体の様々なところに衝撃が流れる可能性がある。
  3. 打撲は深く響いた時ほど、数日後や数週後に遅れて大きな症状を出す可能性が高い。
  4. 特に頭部打撲や顔面の正中線上の打撲、斜め下から普段打たない所を打った時は注意する。
  5. 危険な兆候として、正座が出来ない、赤ちゃんが軽い、お腹の船底状、を紹介しました。
  6. 打撲の対処法として、導気法と蒸しタオル法を紹介しました。

おススメの書籍と学べる施設

打撲に関しては、誤解により医療機関を受診しない危険を避けるためか、載っている書籍は見つかりませんでした。この記事を読んだ方も改めて誤解のないようにお願いします。その他、この記事に関連する書籍を紹介します。

  

左の書籍はお腹への “導気” を行うときに使う技術 “合掌行気法” が解説されており、整体の神髄の一つ “呼吸法” についてまとめてあります。右は “蒸しタオル法” が載っていますので、頭部以外の打撲に活用してください。

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