睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる症状にも意味がある! 止めるより、そうならない体つくりが大切です。

症状改善

一般的には “睡眠中に一時的に呼吸が止まる” こと自体に関心が向けられ、いかにそれを防ぐかということに重きが置かれていると思われます。対して整体では一時的に呼吸が止まること自体は体の正常な働きとし、体がそうせざるを得ない根本の原因に目を向けていきます。

この記事では、一般的な認識も知っていただく必要性から、医療にも触れています。しかしそれは医療機関による診断や治療に対して意見、否定するものでは決してありません。また誤解が生じたとしても、このブログで紹介する書籍の著者や整体施設は全くの無関係です。以上を理解していただけた方のみ、読み進めてください。

この記事を読むメリット

なぜ睡眠中に症状(一時的に呼吸が止まる)が出るのか、どのような体の状態だと出やすいのかを知ることで、予防する方法が分かります。また、何故体が一時的に呼吸を止めるようなことをさせるのかまで解説していきます。それらを踏まえた上での、体の改善方法を理解することで、そのような症状を出す必要のない体に変えることが期待できます。

一般的認識と治療法

一般的認識

“睡眠時無呼吸症候群“ についてインターネットで検索すると、以下のようにありました。

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome; SAS)は,睡眠中に何度も呼吸が止まったり,浅くなったりして体の低酸素状態が発生する病気です.

睡眠時無呼吸症候群には,口や鼻から肺の入り口である声帯に至る空気の通り道が細くなるために発生する閉塞型,呼吸を調整する脳の働きが低下するために発生する中枢型,これら両方が関係する混合型に分けられますが,閉塞型が大部分を占めます.

閉塞型の睡眠時無呼吸症候群の原因のひとつは肥満です.睡眠中には,のどの緊張が緩むため,正常の人でも空気の通り道が細くなりますが,呼吸が止まるまでには至りません.しかし,肥満の人では,のどへの脂肪沈着が増加するために空気の通りが悪くなるのです.

睡眠時無呼吸症候群では,のどの緊張がゆるみ,舌の付け根(舌根)が下に落ち込んで,空気の通りがさまたげられ,無呼吸(呼吸が止まる)やいびき(断続的に空気が通る状態)となる.

肥満のない方でも,アゴの骨格(下顎骨が小さいなど)やのどの奥の形(扁桃腺や口蓋垂が大きいなど)によっては空気の通りが悪くなり易く,無呼吸の原因となります.

一般的治療法

原因に合わせて、主に以下の3つの方法から選択されるようです。

CPAP(シーパップ)療法(持続陽圧呼吸療法)はCPAP装置からホース、マスクを介して処方された空気を気道に送り、常に圧力をかけて気道が塞がらないようにします。

口腔内装置とは、下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにするものです。

気道閉塞の原因がアデノイド肥大や扁桃肥大などの場合には、手術によって取り除くことがあります

整体的認識

どんな人が無呼吸症候群と呼ばれる症状を起こすか

整体では、普段から浅い呼吸をしている人(深い呼吸が出来ない人)がこのような症状を起こしやすいとしています。なお深い呼吸が出来ているかどうかの判断は、以下のようになります。

  • 胸や肩で呼吸していて、お腹まで呼吸が入らない
  • 肋骨が硬く、弾力が無い
  • 肋骨と肋骨の間が狭くなっていて、動きが悪い
  • 肋骨が下がっていて、お腹を圧迫している
  • 上腹部が硬く、深い呼吸を邪魔している

なぜ寝ている間に症状を起こすか

  • 寝ている間は体が緩むため、緩まない箇所が際立ち症状が出やすい
  • 寝ている間に、硬い箇所を緩めようとして症状を出す
  • 特に呼吸機能の低下(肋骨の硬直など)は睡眠の質と直接関係するため、より症状を出しやすい

Point

人は昼間働いて硬くなった箇所(疲労部位)を、寝ている間に緩めることで翌日に疲労を残さないようにします。よっていびき・・・や歯ぎしり、寝返りや寝る向きなど、全て睡眠の質を上げたり体を緩めるために行われています。

なぜ一時的に呼吸を止めるのか

呼吸を止める ➡ 苦しくなる ➡ 自然と大きな呼吸になる

これは息止め我慢対決や、潜水競争など、誰でも経験していると思います。何なら今、10秒でもいいので息を止めてみて下さい。次の呼吸は自然と大きな呼吸になり、お腹の下の方まで膨らむと思います。この性質を利用して、睡眠中に深い呼吸を誘導しようする働きが、無呼吸症候群と呼ばれる症状になります

整体的改善方法

呼吸器(肺)が緩み、普段から深い呼吸が出来ていれば、無呼吸症候群と呼ばれる症状を出す必要が無くなります。その方法に関しては、この後記事の後半で解説していきます。

整体では、“体は無駄なことはしない” としていますが、今回の症状も例外ではありません。睡眠中に深い呼吸が必要だから一度息を止めさせるのであって、根本を改善せずにそれだけを止めることは良くないとみます。ただし、もちろん症状を診断して病名を付けたり “睡眠時無呼吸症候群” と診断された症状に対して治療を行うなどという行為は医師にしかで出来ませんし、それに意見することも間違えています。なのであくまでも、“肋骨が硬くて呼吸がスムーズでないように見えるので、緩めてみましょう” ということです。

呼吸を楽にして、睡眠を改善する方法

夏の猛暑による負担を最小限にする

体温を超えるような暑さの中では、体内の熱を外に逃がすことも出来ません。その影響は一般的に熱中症と言われる症状だけでなく多岐に渡りますが、特に呼吸器(肺)へのダメージは大きいです。更に、これらの症状は1年を通して現れます。
詳細は 夏の過ごし方の記事 にまとめていますが、とにかくエアコンを使って体を守る環境をつくる必要があります。特に就寝前から起床までは、厚着や厚い布団を被ってでも、22℃~24℃の設定がダメージを残さないための絶対条件です。

良い汗をかく

良い汗をかくことで、いろいろな体の働きを助けることができます。大きく分けると、呼吸器・循環器・泌尿器などと深く関連していますが、こちらの詳細は 汗に関する記事 を参照して下さい。
ここではポイントだけ挙げておきます。

  • 体温にせまるような暑さの中でかく汗は、肺がダメージを受けることでかく “悪い汗” である
  • 良い汗をかくには、季節を問わず安全に汗がかける、温浴法が推奨される
  • 入浴で汗をかいた後は、快適に温度設定された部屋で、ゆっくり過ごす

Point

整体的な温浴法にもいろいろありますが、発汗による全身の緩みが目的であれば、数分で汗をかくような少し熱めの湯に浸かり、汗が出始めたら上がるという入り方で大丈夫です。また入浴や発汗には循環器を緩める効果があるので、冷房による冷えの影響を防ぐ効果も期待できます。

肘湯で、呼吸器(肋骨)を緩める

普段から良い汗はかけているのに症状があるという人は、部分浴でピンポイントに絞って緩めます。呼吸器を緩める場合は、温浴法の部分浴のなかでも “肘湯” を行います。狙いを絞る分、呼吸器を緩める効果は大きく、睡眠の質もかなり改善します。

整体体操で、呼吸器(肋骨)を緩める

本来は何が原因で呼吸器に負担を掛けたかによって、体操を選別する必要があります。しかしここで全て書く事は出来ないので、比較的文章で解説しやすい体操として “大胸筋を緩める体操” をご紹介します。

  1. 膝立ちで軽く背筋を伸ばし、安定するように膝と足で三角をつくる
  2. 一方の手を、逆側の鎖骨の下(以下大胸筋)にベタッと当てる
  3. もう一方の手を、体の前を通すように円を描きながら上げていく
  4. 真上から外側にくると、大胸筋が突っ張ってくる
  5. 一番突っ張りを感じる角度で、腕を指先方向に伸ばす
  6. 斜め後方を通しながら、腕を下していく
  7. 大胸筋が一番伸びきったと思われるところで、数呼吸待つ
  8. ゆっくり脱力する
  9. 逆側も同様に行う

Point

呼吸器(肋骨)と一緒に、睡眠の急所である大胸筋まで緩めることが出来る体操です。上手くできれば1日1~2回(寝る前+朝など)で大丈夫です。手順は簡単でも奥の深い体操ですので、感覚をつかむまでは何回か行っても問題ありませんが、やり過ぎには注意して下さい。その他の注意点としては、肩や首に力が入った場合は他の不調を引き起こす可能性があります。その場合は膝の開き方や、腕を少し開くなどして調整します。

参考にした書籍はこちらです。旬の話題である “免疫” に関して分かりやすくまとめられており、おすすめの一冊です。呼吸器は免疫とも大きく関係しており、呼吸器を緩める複数の体操や入浴法、蒸しタオル方まで詳しく解説されています。

整体体操が初めての方は、注意点やポイントをまとめた こちらの記事 も参照していただけたらと思います。

蒸しタオル法で呼吸器を緩める

整体では肋骨を緩める場合でも、ピンポイントで硬い肋骨や詰まった肋間を狙います。その方が効果が高いからです。しかし一般の方では、その個所の特定は難しいです。痛みが有ったり、咳をした時に響く肋骨があればそこに蒸しタオルを当てれば良いのですが、症状が無い場合が多いと思います。その様な場合、取り敢えず胸骨(鎖骨から下)の高さに、左右均等に当てることをおすすめします。理由は肋骨全体が緩みやすく、睡眠の急所である大胸筋や喉まで緩むからです。

  1. 電子レンジや熱湯で、タオルを少し熱いと感じる程度に温める(タオルはたっぷり水分を含ませた状態から軽く絞った状態)
  2. 症状の有る肋骨又は胸骨(場所は上記)に当て、その部分に力が集まる(温まる)のを感じる
  3. タオルは冷めていくが、その部分は力(熱)を留めようとする働きを感じる
  4. ある程度冷めたら(暖かさを感じるうちに)、なるべく早めにタオルを温めなおして当てる
  5. 3~5回繰り返し、赤くなったら終了する

Point

蒸しタオル法は簡便で効果が高く、禁忌も少なく適当範囲が広い技術になります。しかしやり方を間違えることで効果が半減やほとんど無くなってしまうこともあります。初めての方は、蒸しタオル法についてまとめた記事に、一度目を通しておくことをおすすめします。もちろん専門書籍を手に取れるなら一番良いので、併せて紹介しておきます。

まとめと学べる施設

まとめ

詳細に書いてきたため長くなりましたが、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる症状に対する、整体的な認識は至ってシンプルです。

  • 肋骨が硬く、呼吸が浅い人が出しやす症状である
  • 一度呼吸を止め、次の深い呼吸を誘導する目的がある
  • 睡眠中は体を緩める時間なので、そのような症状が必要になる

整体的な対処法として、いくつか解説しました。

  • 冷房を使い、猛暑による負担を軽減させる方法
  • 温浴法(全身浴・肘湯)で呼吸器を緩める方法
  • 整体体操で呼吸器を緩める方法
  • 蒸しタオル法で呼吸器を緩める方法

紹介した書籍と学べる施設

   

井本整体 HP “人体力学”を提唱している、本物の整体を学べる場所です。がっつり学ぶだけでなく、まずは整体に軽く触れてみたい方、自分に合った体操をオーダーメイドしてもらいたい方など、いろいろな講座が用意されています。メルマガやオンライン講座なども用意されていますので、一度ホームページを覗いてみてください。

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