これから花粉症に関する記事を書いていくのですが、最初に一言お伝えしておきます。
筆者は整体の知識が全くない段階で、一冊の本に載っている、一つの体操をしただけで、翌シーズンから花粉症と言われる症状は出ていません(それまでは血液検査で強い花粉症アレルギーありと診断されています)。ちろんその本に出合えた幸運はあまりに大きいですが、最近の本に比べれば写真やイラストも少なく、初心者に分かりやすい本とは言えません。載っている体操の種類も少ないです。なのでやり方やポイントも決して的を得ていたとは思えませんが症状が治まっています。
何が言いたいかというと、症状改善だけなら、1分もかからない体操をすれば良いので、この記事や本で原因や理論を理解する必要はないということです。しかし花粉症と呼ばれる症状を理解することは、人の体の真実に触れるとても良い機会とも言えます。お時間の許す方は頭から目を通していただければ幸いです。
花粉症と言われる症状にも意味があり、体が必要とする理由を知ることが出来ます。それにより体の要求に沿った、無理のない花粉症への対処をしていけるようになります。更には花粉症と言われる症状の必要のない、気候変動や異常気象、ストレス社会にも柔軟に対応できるような体づくりの方法についても解説していきます。

花粉症と呼ばれる症状とは?
従来の花粉症メカニズム
異常気象や夏の猛暑が始まる以前は、花粉症の時期も症状もシンプルでした。



- 体温を逃がさないために、冬は体を固くする
- 春になると、雪解けが進むように、体も順番にゆるみ始める
- 大雑把に言うと、背骨の下から上に向かってゆるんでいく
- その時ゆるみにくい箇所があると、スムーズに春の体に変化しない
- 肺に関係する箇所、耳や目に関係する箇所など、ゆるまない所に関係した部位に症状が出る
Point
以前のように冬から春へスムーズに季節が進むのであれば、体がゆるむのもスムーズであり、症状を出す人も少ないです。また症状を出したとしても軽く済み、期間も短くて済みます。現代のように夏が暑すぎたり、季節の変わり目がはっきりしないと簡単にはいきません。
花粉症と呼ばれる症状が起こる理由
ゆるまない箇所に応じた症状が発生するのにも理由があります。

- 咳やくしゃみにより、胸郭や肋骨を揺さぶることで、胸椎や肋骨をゆるめようとしている
- 鼻をかませたり目を掻かせることで、硬い所をゆるめようとしている
- 鼻水や涙目も、首から上の強張りをゆるめるための反応
従来の花粉症の原因
近年の猛暑以前では、以下のような原因により、スムーズに春の体に変化しない人が増えたと考えられます。




- 冷房の使い過ぎ(温暖化前)
- 異常気象が始まってきた(温暖化)
- 仕事の細分化や指先作業(部分疲労が抜けない)
- ストレス社会
Point
花粉症と呼ばれる症状がいつ頃から問題になってきたのかは定かではありませんが、初期の段階では異常気象も今ほどではなく、症状も季節に沿って出ていたと言えます。
現代の花粉症メカニズムと原因
現代では春以外にも花粉症の症状を出す人が増えています。原因を挙げていきます。

- 夏の猛暑が酷く、ダメージが蓄積し花粉症の症状も長期化するようになった
- 本来は体がゆるむ季節であった夏も、猛暑により体を固くするようになった
- それにより夏から秋にかけても、咳やくしゃみで体をゆるめようとするようになった
Point
一般的には症状が長期化する原因を、杉以外の植物による花粉やペットの抜け毛、埃などとしているようです。しかし実際は、夏の猛暑により冬と同様に硬直してしまった体をゆるめるために、夏から秋にかけても症状が現れてきているのです。
花粉症はどういう人がなる?
花粉症の症状が無いから良いとは限らない

先ず誤解がないように、以下の点を挙げておきます。
- 柔軟で体力や回復力の高い体であれば、花粉症の症状は不要
- 硬かったり力の無い体では、季節の変化に対して花粉症の症状が必要になる
- 更に鈍い体になると、花粉症と言われる症状さえも出せなくなる
Point
花粉症と言われる症状を出しているうちは、体を調整しようという働きが出来ているということになります。もちろん症状を出す必要のないくらい体がゆるんでいるのが最良ですが、一番怖いのは鈍くなりすぎて症状や熱などを出せなくなった体です。『風邪一つ引かなかった人が急に…』というようなことがあるのは、そのためです。
スムーズに緩まない体とは

前述した 花粉症の原因 により、以下のような体の偏りが生じることでゆるみにくくなります。
- 寝てもゆるまず、翌日まで持ち越す部分疲労がある
- 体の他の部分を支え、いつも力が入ったままの箇所がある
- 疲労や支えになることで限界になり、力(働き)を失ってしまった箇所がある
アレルギー体質の人はなりやすい?

医療では季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれているように、一般的には遺伝的なアレルギー体質が主な原因とされているようです。しかし整体ではもっとシンプルに花粉症と呼ばれる症状とアレルギーの関連が説明されています。
- 猛暑が始まってからは、呼吸器(肺)への負担から症状を出す人が増えている
- 呼吸器に負担がある人は、あらゆる刺激やストレスに対しても余裕が無くなってくる
- よっていろいろな刺激に対してアレルギー反応を起こしやすい状態になる
- 呼吸器が弱い人は、季節の変化にも対応しにくいため、花粉症と呼ばれる症状でゆるめる必要がある
- これらのことから、猛暑が始まってから、アレルギーを持つ人が増えるのも、花粉症が増えるのも当然である
花粉症と言われる症状が不要な体に変えるには
リンパ体操で体を緩める

- 免疫と関係する椎骨 (胸椎7.8番:肩甲骨下端の高さ) に刺激を加えながら、
- 同時にリンパが集まる脇の肋間(肋骨) を緩めることで、
- 免疫系の改善が期待できる体操
文章だけでは分かりにくいかもしれませんが、手順を挙げておきます。整体体操が初めての方は、一度 整体体操についての記事 を参照していただけたらと思います。
- 腰幅程度に膝を開いた状態で、膝立ちの姿勢になる
(左右の足の爪先同士を近づけることで、姿勢を安定させる) - 軽く背筋を伸ばし、手のひらを下に向けて指を組む
(姿勢が安定する範囲で腰のアーチをつくることが大切) - 肘を伸ばしたまま、体の前から両手を頭上まで上げていく
- 脇を伸ばすように、左右どちらかに体を倒す
(ここまで無理に力まず腰のアーチも保っていれば、倒した時に自然と目的の角度で止まる) - 何となく引っかかった角度で数呼吸キープし、頭上に戻す
- 逆側も同様に行い、数呼吸で頭上に戻す
- ゆっくり両腕を体の横に下し、終了する
(指を組んだまま下してしまうと、せっかく上げた肋骨が下がることがあるので注意する)
Point
異常気象の影響だけではなく、自分の体の声や回復力よりも、情報や外からの力で症状を押さえてきた影響で、人の体は複雑化してきています。整体体操が年々増えている原因も、人の体の回復力や潜在体力が低下していることにあります。なので以前は免疫系といえばこのリンパ体操で簡単に改善してきたものが、例えば“薬を使い過ぎている人は肝臓の体操と併せないと改善しない” というように難しくなっています。なので花粉症に関する体操が複数載っていて、写真や分かりやすいイラストが豊富な書籍を紹介しておきます。しかし逆に、リンパ体操でも極めれば、様々な症状に対応できる奥深さも持っています。
食べ過ぎに注意する

近年の猛暑が始まる以前は、日本人が起こす不調の8割が食べ過ぎが原因になっていました。そして猛暑による不調が急増している現代でも、無視できるものではありません。食べ過ぎによる影響の詳細は “食べ過ぎについての記事” で解説していますが、ここでも簡単に紹介しておきます。
食べる(食べ過ぎる)ことに目的のある人もいます。例を挙げると、
- ストレス解消や、余剰エネルギーの発散
- たまに思い切り食べることで、胃腸の柔軟性や消化能力を向上させる
- 季節の変わり目に、胃腸を一度壊して、強い胃腸に作り変える
などです。しかし体が変化しようとしている時に食べ過ぎると、その変化を止めてしまうことがあります。体が変わろうとしているときに止めると、体を裏切る行為になり、後々厄介になることがあります。具体的には、以下のようなときです。
- 風邪で熱を出したとき(詳細は 風邪や熱に関する記事 参照)
- 春の体に向かうとき(花粉症の時期)
- 夏(体が変わるタイミングではないが、猛暑と食べ過ぎが重なると重症化)
- 秋(猛暑による硬直が緩む時期で、一般的にはブタクサなどの花粉によるとされている)
夏の猛暑によるダメージを最小限にする

風邪を引き、熱を上手く経過させる


定期的に熱が出せている体は、とても弾力があり、回復力も高いです。体が鈍い人でも、冬に固くなった体を緩めるときにインフルエンザと呼ばれる高熱で体を思い切りリフレッシュ出来ていれば、スムーズに春の体に向かうことが出来ます。
Point
人が行るどんな治療や手技も熱にはかなわないと言われるほど、あらゆる症状を改善させる効果がある熱ですが、現代人は熱を出すことも、上手に経過させることも難しくなっています。熱を出せるような感受性の高い体を取り戻す方法やスムーズに経過させる方法については 風邪と熱についての記事 で詳しく解説しています。
部分疲労やストレスによる影響を翌日に持ち越さない
仕事の細分化やリモートワーク、スマホ操作などによる偏り疲労や部分疲労は思いの他厄介です。ここでそれらの症状に対して解説することはきりがないので、適した整体体操など、少しずつ記事で取り上げていきたいと思います。

現代人が生きるストレス社会では、ストレスの元を無くすことはもちろん、軽減させることも難しいです。しかしストレスによる影響が、想像以上に体にダメージを与えていることも事実です。対処方法などについては ストレスについての記事 で解説しています。
実際に症状が出ているときの対処法
整体体操でゆるめる
どこが緩まなくて症状が出ているかで正確な的は変わりますが、取り敢えずは前述した リンパ体操 がおすすめです。理由は肋骨や肺だけでなく、免疫系にまで働きかけられるからです。
蒸しタオル法で緩める

症状に合った記事が見つからないときは、蒸しタオル法 がとてもおすすめです。症状のある個所にあてるだけの簡単な方法ですが、ものすごく効果があります。ただし手順は簡単なのですが、やり方を間違えると効果が半減したり、ほとんど無くなってしまうこともありますので、初めての方は 蒸しタオル法についての記事 を参照しておいて下さい。
簡単で効果が高く、禁忌の少ない蒸しタオル法ですが、やり方を間違えると効果が半減したり、効果が無くなることもあります。初めての方は、一度 蒸しタオルに関する記事 を参照しておいて下さい。ここでは花粉症の症状に対して、蒸しタオルを当てる場所の目安を紹介しておきます。
肘湯でゆるめる

整体には温浴法があり、更に範囲を限定することで効果を高める “部分浴” という技術があります。部分浴の中でも、一般的に花粉症と言われる症状に対して “肘湯” がおすすめです。
- 肘から手首まで曲げずに浸けられる、大きめの桶を用意する
- お湯の温度は45℃程度とし、冷めたら差し湯が出来るようにしておく
(熱すぎるようなら調整し、持病があるときは医師に相談する) - 浸ける時間は4~5分を目安とし、汗が出なかったり、赤くならなかったら2分追加する
(片側だけ赤くならなかったら、そちらを追加)
Point
肘湯には花粉症の主要な原因である、肺(肋骨)の硬直をゆるめる効果があるので、咳や息苦しさ、肋間神経痛などにも効果があります。また心臓の問題や肩こり、寝違いなどの改善にも有効です。
一つ注意点があり、他の部分浴や全身浴、蒸しタオル法との併用では互いの効果を打ち消し合ってしまいます。最低でも3時間以上はあける必要があります。
肘湯や他の部分浴法についても リンパ体操で紹介した書籍 に載っています。
まとめと学べる施設
まとめ
- 従来の花粉症は、春に向けて体がスムーズに緩まない人が増えて広まった
- 原因には仕事の細分化、ストレス社会、夏の暑さなどがある
- 花粉症が長期化した原因は、猛暑により体が緩む季節である夏でも硬直し始めた
- 花粉症と呼ばれる症状が出るうちは、まだ体に調整しようとする働きがある
- 花粉症が不要な体になる方法として、リンパ体操を紹介しました
- 花粉症を避けるためには、猛暑、食べ過ぎ、部分疲労、ストレスなどに注意が必要である
- 花粉症の症状が出ているときの対処法として、蒸しタオル法と肘湯について解説しました
結語
花粉が飛ぶのも動物の毛が抜けるのも、春の営みの一つです。それらの刺激を受け、冬の間硬くしていた人の体も、活動を始めるための体に変化していきます。夏の暑さに対応するためでもあります。このように花粉症の症状は、免疫機能の不具合でもアレルゲンの問題でもなく、壮大な自然の営みと人の体との深い関係の上に生じています。
猛暑などの異常気象では植物も危機を感じて花粉を多く飛ばしますが、猛暑でダメージを受けるのは動物も一緒です。また暑さなどの刺激に弱い人やアレルギー体質な人ほど、花粉症と呼ばれる症状も必要となります。動物は植物の力を借りて、四季のうつろいなどへの備えをしているのです。
おすすめの書籍
今回は 記事の途中 で紹介しています。



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