乳房以外の腫瘍でも同じですが、一般的には如何に小さい段階でしこりを見つけ、良悪性の判断を付け、悪性の場合治療を始めるかが重要とされています。またそれらのリスク因子の解明は進んでいるようですが、原因についてははっきりしたことは分かっていないとのことです。
もちろん一人一人のからだと向き合う整体では、ある意味より複雑に原因やリスク因子を捉えていると言えます。しかし実際に沢山の人のからだを読み解く中で、乳房に症状を出したり塊を作りやすい体の特徴や、悪性化しやすい特徴も分かってきます。そうなれば必然的に改善方法も知ることが出来ます。
この記事を読めば、乳房にしこりをつくったり痛みや腫れを起こしす原因や、発症に至る流れ、悪性化しやすい体の特徴まで知ることが出来ます。そして発症までの流れが分かるという事は、改善する方法も分かるということです。この記事では実際に、乳房の症状を予防する方法から改善方法させるまで、整体技術を中心に解説していきます。
読み進めるにあたっての注意点

医療に意見するものではない
“乳がん” や “乳腺症” という診断は、医師にしか出来ないものです。しかし乳房に負担を掛けることで一部に塊作ったり、お乳や血液の流れを邪魔するような症状などを一般の方に分かりやすくイメージしていただくには、知られている用語を使うのが一番です。例えば医師がそれらの診断を付けたものに対しての治療方法などを示すものでは決してありません。
一度診断が付いたものは、そこでのフォローが一番良い
医療機関で病名が付いたものは、(他の医療機関で意見を伺うことは良いですが) 医療機関以外に頼ることはあまりおすすめしません。なぜなら病名が付くということは、ある意味、理由の分からない症状に対する不安から解放されるとともに、意識の奥にまで染み込んでしまうことが多いからです。それほど医師からの診断というものは、現代において大きな意味や影響力を持っています。
それでも後戻り出来るうちに少しずつ…と思いブログで紹介しています。最もからだの回復力や免疫力を向上させ、あらゆる症状を改善させる “熱” についての記事 もぜひ一度参照してみていただければと思います。
一般的な認識

それではイメージしやすいように、一般的な認識から紹介します。情報は医療系HPを参考にしています。
乳房の病気の種類
MSD製薬様HPに載っていたものになります。
- 乳がん
- 乳腺嚢胞
- 乳腺の感染症と乳房膿瘍
- 乳房のしこり
- 乳房の痛み
- 乳房の繊維線種
- 乳房の繊維嚢胞性変化
- 乳頭からの分泌物
ひこ整体的にも体の特徴や負担の掛かり方によって、症状の種類や出方は変わってくることが分かっています。しかしそれらは “ここに負担が掛かっていたから弛めていたけど、これが病院で○○と診断される人の特徴だったんだな” と後から分かってきたものであり、整体は病名や症状の箇所を追求するものではありません。症状の箇所とは関係なくその人の負担に耐えられなくなっている箇所を開放してあげれば、勝手に症状も改善されるからです。
しかしそれでは一般の方には分かりにくくなってしまうため、当ブログでは症状毎の対応方法を少しずつ解説しています。なお育児中の乳腺炎などに関しては 出産・育児の記事 を参照して下さい。
診断・治療方法
かなり複雑になるため、しこりが疑われた場合に絞り、思い切り簡素化したものを挙げておきます。簡素化する際に不適切表現になってしまっているかもしれませんが、あくまで比較目的なのでご了承ください。いくつかのHPを参考にしていますが、簡素化による誤解を防ぐため省略させていただきます。
- 問診や視触診にて、しこりの有無や皮膚の異常、分泌物やリンパ節腫れの有無など
- 超音波検査やマンモグラフィーにて、形状や性状評価
- 診断が難しい場合など、MRIや生検にて確定診断
- CTや核医学検査などで、病変の広がり評価や治療方式検討など
- 検査結果をもとに、放射線治療・薬物治療・手術などを組み合わせて実施
- 定期的に治療後の評価を行う
乳房の症状を招く要因(整体的認識)
乳房の症状を招く要因




- 猛暑や湿気によるダメージ
- ストレス
- 食べ過ぎ
- PC作業やスマホ操作による部分疲労
Point
前述のように要因は多岐にわたり、一人一人いろいろな因子が複雑に組み合わさっています。その中でも上に挙げたものは、現代人の不調を招く要因の多くを占めるものです。特に猛暑による影響は近年急激に増加しており、乳房の問題だけでなく様々な症状の増加原因になっています。詳細は青文字リンクから各記事を参照して下さい。
乳房の症状の原因
- 呼吸器(肺)への負担
- 骨盤の歪み
- 女性ホルモンの乱れ
Point
3.ホルモンの乱れは 2.とも関連が深く、2.骨盤の歪みは 1.呼吸器へ影響します。よってここでは2.と3.について軽く解説し、直接の原因である呼吸器から乳房への影響については次の段落で解説します。
骨盤の歪みが呼吸器へ影響

- 女性は骨盤に可動性があり、歪みやすい
- 骨盤と肺、肩甲骨は関連が深い
Point
骨盤(お尻)が下がると、肺(胸郭)で支えるようになるし、骨盤が開いたまま固まると、肩甲骨も同じ状態になります。よって骨盤の問題は呼吸器(肺)にも影響します。骨盤を歪ませる要因も乳房の問題の要因と同様、猛暑やストレスなどが多いですが、骨盤の打撲や骨盤内手術や処置なども挙げられます。詳細は 骨盤についての記事 を参照して下さい。
女性ホルモンの乱れ

- 女性ホルモンは主に卵巣から分泌される
- 分泌を調整している下垂体も、骨盤と関連が深い
- 乳房と女性ホルモンは、当然関連が深い
Point
詳細は省きますが、ここでは骨盤の問題からホルモンを介して乳房へ影響することもあるということだけで大丈夫です。また女性ホルモンに限らず、ホルモンの乱れは 猛暑やストレスによる影響も大きいです。
呼吸器の負担から乳房の症状への流れ
こちらに関しても、呼吸器への負担の掛け方によってルートは様々ですが、記事の最後に紹介する書籍でも解説されている、代表的なものを2つ紹介します。
パターン1 乳房外側に出る場合

- 猛暑によるダメージやストレスなどにより、前屈姿勢になる
- 肩甲骨も引っ張られてずれる
- 前鋸筋(肩甲骨裏から乳房外側エリアの肋骨にかけての筋肉)が硬くなる
- 肋骨の動きが悪くなり、更に呼吸器の働きが悪くなる
- リンパも多く走っているエリアなので、老廃物が詰まり塊や痛みを生じやすくなる
パターン2 乳房上側に出る場合

- 猛暑によるダメージやストレスなどにより、肩が前に出る
- 小胸筋(上部肋骨から肩甲骨の前側にある烏口突起へ走る筋肉)や上に被さる大胸筋の一部が硬くなる
- どちらも乳腺や脂肪層の基盤となる部分であるため、乳房の腫れや痛みとして発症する
Point
一応筋肉名を出していますが、難しく考える必要はありません。実際に乳房の上エリアに手を当てて肩を前に出してみて下さい。又は姿勢を良くした状態で乳房の外側に手を当て、そこから猫背になってみて下さい。どちらも硬くなるのが分かると思います。
また乳房の外側と上側は、一般的にも乳がんの好発部位とされています。塊をつくる過程が分かっている整体では、発生しやすい場所も容易に説明できます。
良悪性の判断目安



- リンパ系と関連の深い、胸椎7番目の椎骨の状態
- 免疫と関連の深い、季肋部の状態
- 潜在体力と関連の深い、おなかの状態
- 定期的に熱を出し、上手(自然に)に経過させているか
Point
最後の “熱” に関してですが、普通に風邪を引き熱が出せて、体の要求通りに経過させているなら、まず大きな体の問題は生じません。しかし現代を生きる私たちにとって、それは容易なことではありません。それが科学や医療が発達するほど大病が減らない原因の多くを占めていると思われます。詳しくは 熱に関する記事 を参照して下さい。
またこれらから、一般的に良悪性の判断に苦慮しているようですが無理もないということも分かります。上項目を中心にからだ全体の状態で回復方向に進むのか、悪化方向に進むのか微妙に変化していくからです。当然良性(回復方向)にあったとしても、不安によるストレスで季肋部を硬くして免疫力が低下することで悪性化することも考えられます。
普段からからだの回復力を使って改善していれば、このような場合も不安がなく、シンプルに “塊が出来たから体操で取ろう” 済んでしまいます。
乳房の症状の改善方法
捻じりのリンパ体操で改善させる

乳房の周囲の筋肉や肋骨をゆるめると同時に、脇のリンパ節や免疫と関連の深い胸椎7番目の骨も同時にゆるめることができます。
- 膝立ちで膝は肩幅、爪先を合わせる
(軽くお尻を後ろに突き出し安定させる) - 右手で左手首を持つ
- 上体は真っすぐのまま、左肩を下げる
(背筋を丸めるのではなく、脇で曲げる感じ) - 右手で左手を引いていき、左ひじがへそ辺りにきたら上げながら引いていく
(腰で捻じったり、顔が横を向かないように注意) - 背中から腰の反りを感じながら、右斜め上へ右手で引っ張り上げながら数呼吸キープする
- ゆっくり力を抜き、続けて逆側を行う

Point
胸椎7番目の骨は、女性の下着のラインなので分かりやすいと思います。脇の肋間が広がりながら、この骨が引っ張られるのをイメージして行ってください。整体体操は余韻も大切で、力を抜いた次の呼吸で硬い所が緩み、次の呼吸でお腹が緩むなど全てに意味があります。初めての方は 整体体操についての記事 を一度参照して下さい。
蒸しタオル法で改善させる

- 痛みや症状があればその箇所を中心に
- しこりや硬いエリアがあるならその箇所から脇にかけて
- 分泌異常など場所がはっきりしないときは肩甲骨から背骨にかけて
などありますが、症状がある所や気になる所に当ててみましょう。感受性が出てくれば当てたい箇所やそうでない箇所も分かるようになってきます。蒸しタオル法は簡便で効果のとても高い技術ですが、やり方を間違えると効果が半減したり、殆ど無くなってしまうこともあります。初めての方は 蒸しタオル法についての記事 を一度参照しておいて下さい。
深息法で不安による影響を無くす

以前はこれだけやっていれば、からだの問題で大事を起こすことは無いとされていました。現代では異常気象やストレスの影響で呼吸器(肋骨)が硬くなり過ぎており、この方法だけでは難しくなっています。それでも外すことのできない、というより、だからこそ必要な技術であると言えます。
手順については こちらの記事 で解説しています。
生理不順や不正出血など骨盤の問題は調整しておく

“捻じりのリンパ体操” でも、精度よく行えば骨盤まで変えることも出来ます。しかし骨盤の歪みが大きいとリンパ体操自体が極まりにくいこともあります。いずれにしても女性の健康を大きく左右する骨盤は、良い状態にしておくのに越したことはありません。詳細は 骨盤についての記事 にまとめてありますが、ここでは簡単に挙げておきます。
- 排便でも生理、出産でも、本来 “排泄” はすべて “快” であり、辛いのが当たり前ではない
- 骨盤の開閉がスムーズでないと排泄しきれない分が塊をつくったり(筋腫)するが、排泄しきれれば大きなリフレッシュ(毒素排泄など)となる
- 女性は骨盤が動くため歪みやすいが、逆に言えば月に1回、からだの問題を修正するチャンスがあるということ
(特に出産は大きなチャンスで、眼鏡を外したり、喘息やリウマチなどの持病が一気に治ることもある)
Point
生理が順調であるか否か、或いは痛みがあるか否かは、生理の問題だけとして語られがちですが、実際は女性が楽に生きられるかどうかの大きな部分を握っています。そして生理が辛いのは運が悪いとか、そういう体質だからなどと言われますが、これも違います。ぜひ骨盤はゆるめておくことをおすすめします。
術後の対処方法

術後は大きく捻じる体操が難しくなりますので、術後に適した体操を紹介します。先に蒸しタオル法をやっておくと、よりやりやすくなります。
- 手術した側の胸 又は 同側の背中 に蒸しタオルを当てる
- そのあとで C体操 を行い、術後のあとの流れを良くする
Point
“C体操” の手順については、別記事 で解説していますので参照して下さい。C体操の良い所は自由度の高さです。術後で腕の動きに制限がある場合でも、腕は上がる所まであげ、引っ掛かった所で行えば少しゆるみます。すると次回はもう少し基本に近い形で出来るようになります。少しずつ本来の形に近づくのに連れて、からだもどんどん良くなっていきます。
もちろん再発への不安に対するストレスは、上述したように 深息法 で軽減させて下さい。
薬による中毒への対処方法
がんと診断を受けた方や術後の方は、恐らく避けられないのが薬による中毒の影響かと思われます。また大病に対するストレスも整体的に体を読み解くと、中毒状態を引き起こすことが分かっています。詳細は 中毒についての記事 で解説していますが、ここでも簡単に紹介しておきます。
Point
それぞれの詳細は、青文字リンクから解説している記事を開くことができます。また中毒についても解説されている書籍のリンクはこちらです “お腹をさわれば全身が変わる! 人体力学” 。
蒸しタオルや入浴は日本人にとって馴染み深いため、簡単に考えがちですが、ポイントを押さえると想像以上に効果があります。しかし逆にやり方を間違えると、効果が半減したりほとんど無くなってしまうこともあります。初めての方は一度、記事に目を通しておいて下さい。
まとめとおすすめの書籍
まとめ
- 乳房の症状を招く要因も、現代人の症状の多くを占める要因と同様、猛暑のダメージ、ストレス、食べ過ぎ、パソコン作業やスマホ操作などによる偏り疲労が多くを占める
- 症状を引き起こす直接の原因は呼吸器(肺)への負担であるが、女性は骨盤に可動性があるため歪みやすく、骨盤の問題から連動して呼吸器へ波及することもある
- 女性ホルモンの問題である場合も、骨盤の歪みからくることが多く、猛暑の影響も大きい
- 乳がんの好発部位毎の、塊が出来る流れを解説しました
- 良悪性の判断部位として、胸椎7番目の骨、季肋部、おなか、熱を上げました
- 乳房の症状改善方法として、捻じれのリンパ体操、蒸しタオル法を解説しました
- 病気に対する不安で悪化することも多く、対処法として深息法を紹介しました
- 乳房への影響だけにとどまらず、骨盤は女性の健康の要であることを解説しました
おすすめの書籍
- 弱った体がよみがえる 人体力学
今回の記事を書くにあたって参考にした書籍であり、記事で紹介した体操も載っています。しその他にも様々な不調や症状を引き起こすメカニズムから改善方法までを、分かりやすい解剖イラストを使って解説されています。手元に置いておきたい一冊です。 - 今ある悩みに効く女性のための人体美学
女性のあらゆる不調・症状を引き起こす原因から改善方法まで解説されています。女性の人生を間違いなく変える一冊です。 - 整体法4 妊娠・出産・子育て
乳房の問題は出産後の過ごし方とも関連が深いです。なかなか新品は手に入りにくいと思いますが、親子の人生にとっても、人類にとっても、とても大切で貴重な一冊です。



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