胆石症や胆嚢炎の原因は、食生活よりも精神的なストレスが深く関係しています。

症状改善
この記事を読むメリット

一般的には過食や脂っこい食事など、食生活の問題が原因とされる胆石や胆嚢炎。しかし整体で多くの体を読み解いてきた結果、食生活の問題よりも精神的ストレスと関連が深いことが分かっています。ストレスで食べ過ぎる人も多いことから、そのような認識が生じていると思われます。この記事では、予防・改善方法までしっかりと解説していきます。

胆石症や胆嚢炎は病名であり、医師以外が診断や治療を提案することはできません。よって本来は記事でも “胆嚢の働きと関係する椎骨の可動性低下により細菌への抵抗力が・・・” などと書くべきなのですが、一般の方は混乱してしまいます。よって記事ではあえて “胆石症” や “胆嚢炎” という名前を使用していますが、診断されたものに対して意見したり治療法を提案するものでは決してありません実際整体では、胆嚢に関連した症状であれば対処方法を大きく変える必要はありません)。
また腹痛を胆石によるものと思い込むことは危険です。特に強い症状がある場合は、必ず医療機関の受診を検討して下さい。
以上をご理解いただけた方のみ、読み進めて下さい。

胆石や胆嚢炎に対する一般的な認識

一般の方でもイメージしやすいように、胆石や胆嚢炎について医療系HPから抜粋しておきます。

胆石症とは、胆のうや胆管にできた胆石(胆汁の成分が結晶化したもの)が原因となり、痛みや発熱など様々な症状を引き起こす病気の総称です。近年、日本人の成人10人に1人が胆石をもっているとされ、胆石症の患者さまは年々増加傾向にあります。胆石症の患者数が増加した原因としては、食生活の欧米化が考えられます。

胆石ができる原因は明確にはわかっていませんが、考えられる原因としては、以下のようなものがあります。・肥満、ストレス、不規則な食事、過食などの生活習慣 ・胆汁を十二指腸へ押し出す役目を担う「胆のう」が正常に働かず、胆汁がうっ滞してしまっている ・胆汁の成分(コレステロール、ビリルビン、胆汁酸など)バランスが崩れている ・過剰なコレステロールの増加により、胆汁で溶けきれず結晶化している ・「ビリルビン」が上昇する肝硬変や胆道感染などが起こっている
※ビリルビン:全身に酸素を運ぶ役目を終えた赤血球が破壊された際にできる成分

こんな人は要注意。・太り気味 ・運動不足が続いている ・頻繁にダイエットをしている ・脂っこい食べ物が好き ・野菜や青魚をあまり食べない ・食事を抜いたりドカ食いしたり不規則な食事をする ・寝る直前に食事を摂ることがある ・40歳以上の女性

痛みなどの症状がない胆石症は治療をせずに、経過を見ていただいて問題ありません。
しかし、胆のう結石は腹痛などの症状がみられることが多く、手術による治療が検討されます。
胆石の手術では胆のうごと取り出されます。胆石だけを取り除いても、再発する可能性が高いためです。
胆石形成、胆石発作を未然に防ぐには、食生活の見直しが大切です。

一般的には原因がはっきりとしないとされながらも、肥満・過食・不規則な食事なと、食の問題が多く挙げられています。注意事項や予防のためのポイントも、食事に関することがほとんどです。
また症状が発生した場合は、胆嚢ごと摘出するとあります。その理由の一つとして、胆嚢は取り除いてもその後の生活にほとんど支障がないからだそうです。

胆石や胆嚢炎の原因はストレスである

一般的にも胆石や胆嚢炎を引き起こす可能性の一つとして精神的ストレスが挙げれていますが、整体で体を読み解いてきた結果では、ストレスによる影響が最も大きいことが分かっています。

胆嚢の機能低下から結石がつくられる

胆嚢に負担をかける原因は異なりますが、胆嚢の働き低下から結石が出来るまでの流れは、医療系HPでの解説とそれほど大きく変わりません。

  • 胆汁を十二指腸へ押し出すという胆嚢の働き低下により、胆汁がうっ滞することで胆石がつくられる
  • 胆汁の成分(コレステロール、ビリルビン、胆汁酸など)バランスが崩れにより結石がつくられる

睡眠不足が続いていても発症しやすい

このことからも、胆嚢の症状が心理的な問題と関連が深いことが分かります。また精神的なストレスで胆嚢の働きが低下していても、睡眠に問題が無ければそれだけでかなり回復してくれます。

精神的なストレスが胆嚢に影響する流れ

  1. 精神的なストレスにより、肋骨(肺)がガクッと落ちる
    ( ”胸を落とす” というイメージで良いが、酷いストレスでは肋骨が籠ごと落ちる)
  2. ストレスで肋骨が落ちる場合、先ず左側=胃の方が落ちる
    (ストレスで胃を痛くするのはそのため)
  3. 胃がある左季肋部が硬くなり、胃腸の働きが悪くなる
  4. 改善されないと、左季肋部の硬直が、右季肋部に波及する
  5. 右季肋部にある、肝臓や胆嚢の働きを低下させる
  6. 季肋部の硬直で深い呼吸ができず、肝臓の働き低下でストレスによるダメージ処理もできなくなり悪循環に陥る

Point

或いは胃腸が働けなくなった分を、同じ消化器官である肝臓や胆嚢が余分に働くことで補うことで疲労していく流れもあります。体は何か問題を生じても、助け合うことで働きを保っています。整体が部分部分ではなく、常に全身と向き合うのはそのためです。なおこの辺りの詳細は ストレスについての記事 を参照して下さい。

胆石や胆嚢炎の予防・改善方法

複合体操で胆石や胆嚢炎を改善させる

  • 胃腸の働きを改善させる “食べ過ぎ体操” に、体を左右に傾けて硬い肋骨を弛める動作を加えた体操
  • 胆嚢に問題があるときは、体を左右に傾けたときに自然と胆嚢の働きを邪魔している箇所で引っかかる
  • その角度は胆嚢につながる神経叢をもつ胸椎9番目の椎骨を弛めることにもなり、神経的にも胆嚢に働きかけることができる

Point

もちろん胃腸の働きが改善されることで胆石や胆嚢炎の予防になり、肝臓の働きが改善されることでストレスに強い体になります。このように予防から根本的な改善まで行える、とても有用な体操になります。
手順については こちらの記事 で解説しています。記事では胸椎8番目の骨を的にしていますが、肝臓や胆嚢の問題がある人は自然と9番目の骨に集まるので心配いりません。

胆石発作など、胆石は辛い症状であることも多いです。体操で目的の角度に合ったときは、更に痛みを感じることもありますが、働き出しているサインです。通常は体操のあとに、痛みが残った箇所に蒸しタオル法を行いますが、痛みが強くて体操ができないときは先ず蒸しタオルで痛みを和らげます。

蒸しタオル法で胆石や胆嚢炎を改善させる

  • 通常は体操をして、痛みが残った箇所に蒸しタオルを当てる
  • 痛みが激しいときは、先に鳩尾みぞおちに蒸しタオルを当てて痛みを和らげ ➡ 痛みが治まったら、体操を行う
  • 蒸しタオルはタオルが冷めるまで当て、温め直してまた冷めるまで当てるを数回繰り返す

Point

わざわざ “蒸しタオル法” と整体の技術として紹介するのには訳があります。手順は簡単ですが、手順や要点・注意点を守ることで想像以上の効果を発揮します。痛みや炎症をとる “対症療法” 的な目的ではなく、胆嚢や周囲を弛めることで働き自体を回復させる効果まであります。
しかしなまじ蒸しタオルに馴染が深い日本人は『ああ、蒸しタオルね。分かった、分かった』と言って簡単に済ませてしまったり間違ったやり方をしがちです。なので初めての方は 蒸しタオル法についての記事 を一度参照していただき、十分な効果を得るようにして下さい。

ストレスの元を解消し睡眠をしっかりとり、胆石や胆嚢炎を予防する

『それができるなら苦労しない』と言われると思いますが、やはりストレスは万病のもとであることは間違いありません。

  • 整体では実際にストレスがどのように体に表れるかも分かってもいる
  • よって予防・改善方法もある
  • しかしあまりに強いストレスでは いたちごっこ になってしまう
  • それでもストレスに強い体をつくることが心身の余裕に繋がり、結果ストレス自体が減少することは確かである

Point

もちろん改善方法で紹介した複合体操が予防法としても効果的ですが、総合的にはストレスへの対処をしっかししていくことが大切になります。原因のところでも紹介しましたが、ストレスについての記事 で対処法まで含めて解説していますので参照してみて下さい。また睡眠の質が気になる方は 睡眠についての記事 を参照して下さい。

現代では胆石や胆嚢炎の解説や整体的対応が難しい理由

整体では胆嚢摘出を推奨しない

整体ではどんな臓器や器官でも、摘出することは推奨しません。その理由は、体には重要な働きのない組織は一つもないこと、人工的に切ったり取り除いたものは回復が難しいこと、体のバランスが崩れることです。

  • 体はいつも、全身のあらゆる器官が連携しあい、完璧なバランスで働きを保っている
  • どこか一ヵ所に問題が生じた場合も、正常な箇所で補うことで、最善が尽くされている
  • よって胆嚢を取り除けば、他の器官が余計に働くことで消化機能を保とうとする
  • つまり摘出後に症状や検査データ上に表れないのは、体が必死に調整を行った結果である
  • それを良いことに “痛いなら取り除いてしまえばいい” と安易に対処してしまうと、結局胆嚢に負担をかけた原因は残り、その後も体に影響し続けることになる
  • 胆嚢という専門職を失った上でその影響を受けることになるので、体として受ける負担はより大きく複雑なものになる

Point

痒みや痛みについての記事 などで解説していますが、症状を出すのにも理由があります。例えば胆嚢の痛みも、“周りが硬くて働けないよ!お腹を抱えてスペースをつくって!” というサインです。或いは “働き過ぎで力が入らないよ!お腹をつまんで力を集めて!かもしれません。
いずれにしても強い痛みは、痒みなどの軽い段階のうちに対処されずに悪化した状態です。少し手助けをしてあげましょう。手助けとは石を取り除くことではなく、ウイルスを防ぐことでも炎症を抑えることでもありません。胆嚢の働き自体を回復させて、体全体として体力や回復力を取り戻すことです。そして力を取り戻す一番簡単な方法が 蒸しタオル法 です。

新しい書籍では胆石に触れていない

今回の記事で参考にした書籍も発刊年数が古いものです。最近発刊の書籍で胆石が解説されないのには以下の理由が考えられます。

  • 現代において、特に胆石発作のような強い症状では、救急にかからないことは考えにくい
  • 命にかかるような重篤な病気による症状なのに、胆石発作と思い込んで救急車を呼ばない人が出ると困る

Point

この記事の最初でも注意喚起していますが、そもそも腹痛の原因が胆石であると自己判断することは危険です。特に強い症状や長く続く場合は、必ず医療機関への受診を検討して下さい。

体のちからを大切にする整体の知恵を発信するには、このように難しい面があります。それでも危険を冒してまで記事にするのは、どんどん低下している人のからだの感受性や回復力を取り戻していきたいからです。たとえ胆嚢を摘出したあとでも、体操などの技術は十分有効です。少しずつでも自分のからだと向き合っていただければ幸いです。

まとめとおすすめの書籍

まとめ

  • 胆石・胆嚢炎の一番の原因として、一般的には食生活の問題が挙げられることが多いが、整体で体を読み解いてきた結果ではストレスの影響が大きい
  • 胆嚢の働き低下から結石が生じる流れは一般的に紹介されているのと余り変わらず、胆汁のうっ滞や成分の乱れによる結石化でよい
  • 精神的なストレスから胆石・胆嚢炎を引き起こすまでの流れを解説しました
  • 胆石胆嚢炎の改善方法として、複合体操と蒸しタオル法を紹介しました
  • 整体が摘出を推奨しない理由を解説しました。

おすすめの書籍

  • 体のゆがみを治して健康になる!
    こちらが記事を書くにあたって一番参考にした書籍であり、その他にも様々な不調や症状の原因から改善方法まで解説されています。新品での購入は難しいようですが、状態の良い中古本が出品された時に購入しておくことをおすすめします。
  • 失われた体の力がよみがえる 免疫力学
    発刊の新しい書籍ではこちらの “免疫力学” がおすすめです。胆石や胆嚢炎には直接触れていませんが、胆嚢と関連の深い肝臓について解説されており、記事で紹介した複合体操も載っています。今後も間違いなく重要となる免疫力についての一冊であり、手元に置いておくことをおすすめします。

学べる施設

井本整体 HP “人体力学”を提唱している、本物の整体を学べる場所です。がっつり学ぶだけでなく、まずは整体に軽く触れてみたい方、自分に合った体操をオーダーメイドしてもらいたい方など、いろいろな講座が用意されています。メルマガやオンライン講座なども用意されていますので、一度ホームページを覗いてみてください。

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