栄養バランスなど知識や頭で考えて食べると体の感受性を鈍くする!“食” についてシンプルに解説します。

整体の知恵
この記事を読むメリット

本来自分の体に必要なものは、自然と食べたくなります。例えば病気と戦う人が水分しか欲しないなら、水分からあらゆる必要なものを吸収するし、無理に体に入れた栄養は邪魔にしかなりません。しかし体の声よりも情報で食を選んできた現代人は、必要なものを感じ取れません。最低限の食に対するポイントと、感受性を取り戻す方法を解説します。

  1. 本来は【食べたいもの=今の自分の体に必要なもの】が大原則だが・・・
  2. なぜ現代人の多くが【食べたいもの=必要なもの】とならないのか
    1. 体の感受性低下により、自分に必要なものを感じ取れない
    2. ストレス解消のため、必要以上に食べてしまう
    3. 猛暑の影響で、本来食欲が落ちるべき夏でも食べ過ぎてしまう
  3. 現代人が体の感受性を低下させている原因
    1. 自分の体の声よりも、知識や情報を優先して食べるものを選んできた
    2. 体の要求よりも情報が優先されているのは、食べ物に限ったことではない
    3. 体の感受性を低下させるその他の原因
  4. 食についてのポイント(感受性が戻るまではこれだけ抑えれば大丈夫)
    1. 栄養は種類ではなく、濃い・薄いで十分
    2. 栄養が必要な時期には、濃い栄養のものを摂る
    3. 成長期や妊娠前後の人とその他の人では、必要な栄養の量が全く異なる
    4. 季節によっても、必要なエネルギーは全く異なる
    5. 成長期や妊娠中なのに食べられない! ➡ “食べない” ことが栄養になることもある
    6. 現代人の大半は食べ過ぎである
  5. 感受性を取り戻す方法
    1. 体が本当に欲しているのか、ストレス解消のためなのか感じながら食べる
    2. 普段から良い汗をかき、定期的に熱をだすことが感受性を取り戻す一番の方法
  6. まとめとおすすめの書籍
    1. まとめ
    2. おすすめの書籍
    3. 学べる施設

本来は【食べたいもの=今の自分の体に必要なもの】が大原則だが・・・

自分の体に対する感受性が普通に保たれていれば、当然自分に必要なものは体が要求してきます。しかし現代人にとっては、体の要求に沿うということが、とても困難のものになっています。

なぜ現代人の多くが【食べたいもの=必要なもの】とならないのか

その理由を、大きく3つに分けて解説していきます。

体の感受性低下により、自分に必要なものを感じ取れない

現代人はさまざまな原因で、体の感受性を低下させています。それにより今の自分にあった食べ物や適量も感じ取れなくなっています。感受性低下の原因は多岐にわたりますので、次項で解説していきます。

ストレス解消のため、必要以上に食べてしまう

  • 現代の日本では、老若男女問わず多くの人が多大なストレスにさらされている
  • 食べることも、ストレス解消の一つとなっている
詳細は ストレスについての記事 を参照して下さい。

猛暑の影響で、本来食欲が落ちるべき夏でも食べ過ぎてしまう

  • 本来夏は、体温を上げる必要がないので、それほどエネルギーを必要とせず食欲が落ちるのが正常である
  • しかし猛暑の現代では、暑さで体が鈍くなり、食欲が落ちない
感受性低下に含んでもいいのですが、直接食欲に影響するものなので分けて解説しています。
以前はよく夏の食欲低下=夏バテと言われ、口当たりの良い麺類や旨味の強いウナギなど、栄養を摂ることに躍起になっていました。しかし本来夏は食欲が落ちる状態が正常です。ところが酷暑となった現代になると、逆に夏バテという言葉を聞きにくくなっています。それは暑さで体が感受性を失い、食欲制御がマヒしてしまうからです。

現代人が体の感受性を低下させている原因

食事に限らず、現代人は自分の体に必要なものを感じ取る能力が低下しています。体の感受性を低下させている原因を解説していきます。

自分の体の声よりも、知識や情報を優先して食べるものを選んできた

食べるという行動一つをとってみても、現代では平均化された指標や健康本などの情報などに取り囲まれています。

  • 食事は1日3回規則正しく摂る
  • 栄養バランスの取れた食事を心がける
  • 性別・年代ごとの推奨カロリー内におさめる
  • 朝食は食欲がなくてもしっかり摂る
  • 病気と戦うためには栄養が必要である
  • 妊産婦・乳幼児などにも推奨食品・カロリーが提唱されている
世間一般では当然とされていることですが、整体の考え方ではほとんどが当てはまらず、必須の項目は一つもありません。

体の要求よりも情報が優先されているのは、食べ物に限ったことではない

  • 痛みや痒みという基本的な体の要求でさえ、良くないこととされている
  • 発熱も厄介なものとして、熱の上昇を抑えたり、早く下げようとされている
  • 咳や下痢、湿疹等の出来物なども止めようとされることが多い

Point

それぞれの詳細は 痛みや痒みについての記事 風邪や熱についての記事  帯状疱疹についての記事 などを参照して下さい。

体の感受性を低下させるその他の原因

  • 猛暑によるダメージは、食欲だけでなく、体のあらゆる感受性を鈍くさせる
  • 薬の多用や強いストレスにより、体が中毒状態になり、感受性が低下している
  • “子供は風の子” という誤解により、寒さにさらされて体が硬直しながら成長した

Point

こちらもそれぞれ詳細記事があるので、 猛暑についての記事 中毒についての記事 冷えについての記事 を参照して下さい。

食についてのポイント(感受性が戻るまではこれだけ抑えれば大丈夫)

栄養は種類ではなく、濃い・薄いで十分

  • 栄養素のバランスや食品の組み合わせに拘る必要はなく
  • 栄養が必要な時期には、濃い栄養の食品を摂るようにするくらいで十分

Point

5大栄養素が最近では7大栄養素とも言われており、そのうちのビタミン一つとっても13種類もあるそうです。しかし本来の感受性を持つ体であれば、何を食べても必要なものを吸収し、余分なものは勝手に捨ててくれます。体の消化吸収・排泄機能含め、このようなとんでもない高度な働きを有している中に、人の知識を持ち込みすぎるとバランスを崩してしまいます。

栄養が必要な時期には、濃い栄養のものを摂る

  • 日本で手に入りやすい栄養が濃い食べ物としては、牛肉(赤身)があげられる
    (離乳食の時期は牛肉の絞り汁が良い)
  • 濃い栄養が必要な時期は、成長期と妊娠前後である
    (妊娠中でなくても、生理のある女性は骨盤内の環境を良い状態に保つためにある程度栄養が必要)
  • その時期以外でも薄い栄養のものを多く摂るより、濃い栄養のものを少量の方が良い
栄養が濃い=効率よく栄養が摂れると、肉食動物のような、引き締まって弾力のある体(筋肉)へ成長します。妊娠中であればそのような子供を産むことができます。逆に戦後の食糧難の中成長した子供は、草食動物のように、頭が大きく、体の硬い人が多かったそうです。

あくまで濃い栄養のものを十分に摂ることが大切であって、いたずらに食べ過ぎてばかりいると逆に体が硬直を起こすので注意が必要です。しかし適量を守ってばかりいると、弾力や消化能力に余裕がなく、いざという時の対応力に乏しい消化器になってしまいます。
そういった意味からも、情報に縛られるのは良くありません。

成長期や妊娠前後の人とその他の人では、必要な栄養の量が全く異なる

  • 成長期ではしっかりとした体や組織をつくっていく為に、栄養が必要である
  • 妊娠前後は、元気で健康な赤ちゃんに産み育てる為に、栄養が必要である
  • その他の成人は、ほとんど栄養が必要ない

Point

仕事が充実している整体指導者は、昼は摂らないかパン一つ程度、夕食もバナナ1本とビールなどということも珍しくありません。その理由は “気” が充実しているからです。今のご時世、誤解を招くので “気” というような言葉は使いたくないのですが、食欲や食べる量について理解する上で外すことは出来ません。
集中して仕事をしていたら、お昼にお腹も空かず、いつの間にか夜になっていた経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。逆に暇な時ほど、食事の時間を待たずにお腹が空くと思います。そう考えると “気” という存在も理解しやすいと思います。“気” が満ちていないときほど、エネルギーの消費が激しいということです。

季節によっても、必要なエネルギーは全く異なる

  • 冬は体温を維持するために、大きくエネルギーを消費する
  • 夏は体温を保つ必要がないため、エネルギー消費は大きく減少する

Point

このような簡単な原理があるにもかかわらず、夏に食欲が落ちるという当たり前のことを “夏バテ” といい、無理に胃に食べ物を入れようという風習が昔からあります。本来は寒さから解放されてゆるむはずの体が、無理に食べることで硬直を起こします。体がゆるむ季節である夏に引く風邪は良くないとされますが、夏風邪の原因の多くは食べ過ぎです。
・・・ですが、ここまでは少し前までの話です。異常気象により猛暑になってからは、体が鈍くなり食欲が落ちません。この状態で食べ過ぎてしまうと、体の硬直や夏風邪程度では済まず、大事を起こしてしまうことがあります。現代の夏は、食欲があっても食べ過ぎないように注意が必要です。

成長期や妊娠中なのに食べられない! ➡ “食べない” ことが栄養になることもある

  • 『赤ちゃんがおっぱいを飲まない』『妊娠中なのに食べられない』など心配する必要はない
  • 一つには、一度胃腸を空にして働きを回復させる目的がある
  • つわりなど食べたものを吐いてしまう場合、吐くことで体の硬直をゆるめたり、毒素を排泄させようとしている
  • 一度食べる量を減らすことで、体の機能や回復力を奮起させようとしていることもある

Point

食べる量を減らされると、体は生きるために少ない食事から沢山の栄養を吸収しようとします。その効果は栄養の吸収力にとどまらず、何か病気や症状を持っているなら回復させる力も呼び起こします。
また子供の成長の遅れを気にする方も多いですが、そのほとんどは数値化・平均化・情報社会による思い込みです。万が一ホルモンなどの問題があった場合も、体が食べない要求をするなら、食べないことで成長を阻害する原因を取り除こうとしているといえます。※最終的には熱を出すことで改善していきますが、無理に食べると熱の経過も止まってしまいます。詳細は 風邪と熱についての記事 を参照して下さい。

現代人の大半は食べ過ぎである

  • 日本が経済的に豊かになってからは、不調の8割は食べ過ぎが原因となっている
  • 現代は猛暑による不調が数・重さ共に超えてきているが、猛暑の負担に食べ過ぎが加わることで大事おおごと(大病)の原因になっている
  • 人によっては茶碗半分でも食べ過ぎになることもある
  • 1日3回の規則正しい食事が食べ過ぎにつながることもある
  • 栄養のバランスを考えた食事やサプリメントが食べ過ぎにつながることもある
詳細は 食べ過ぎについてまとめた記事 を参照して下さい。

感受性を取り戻す方法

体が本当に欲しているのか、ストレス解消のためなのか感じながら食べる

  • ストレス社会の現代、整体では単純に食べ過ぎを否定するだけのことはしない
  • 『食べ過ぎたら、食べ過ぎ体操をしてせっせとゆるめたら良い』とも言われる
  • しかし体を読み解いてきた整体では、食べ過ぎによる体への影響の大きさを実感していることも確かである
  • 食べることでの解消しかないのであれば、“今の自分をストレスから守るには食べること以外難しい” と理解して上で食べることで感受性を保つことができる

ここでは食べ過ぎによる負担に加え、ストレスによる影響まで同時に改善させる “複合体操” をおすすめしておきます。手順については こちらの記事 で解説していますので参照して下さい。

“食べ過ぎたら食べ過ぎ体操をすればいい” と簡単に書いていますが、その体操が生み出されるまでには、どんでもない数の、体を読み解いてきた経験が詰まっています。これだけの技術が無ければ、食べ過ぎによる体へのダメージは、見逃せるほど軽いものではありません。安易に食べ過ぎを軽く考えないようにお願いします。

普段から良い汗をかき、定期的に熱をだすことが感受性を取り戻す一番の方法

  • 体全体が硬直し、感受性が低下した状態を改善させるには、良い汗をかくことが簡便で効果も高い
  • 普段から良い汗をかくには、入浴による方法がおすすめである
  • しかし硬直が強い場合や長年負担を溜め込んだ体などでは、熱を出すことでしか改善しないこともある
  • 熱を上手に経過させることができれば、大きく体を変化させることができる

Point

“良い汗”と表現するには理由があり、逆に体が硬直することでかく良くない汗もあります。

また感受性が大きく低下するほど鈍い体では、最終的には熱を出しながら改善していきます。しかし鈍い体ではそもそも熱も出しにくく、出せたとしてもスムーズに経過させることは困難です。
この辺りの詳細は 風邪と熱についての記事 で詳しく解説しています。

まとめとおすすめの書籍

まとめ

  • 本来は今の自分に必要なものを、自然と食べたくなるものでる
  • しかし現代人は、自分の体に必要なものを感じ取る能力が低下している
  • その原因には、ストレスによる食べ過ぎや、体の感受性低下などがある
  • 感受性低下の原因には、体の要求よりも知識や情報を優先して食べ物を選んできたことが挙げられる
  • 食べ物以外にも、痛みや痒み、熱や咳など、体が必要だから起こしている作用を薬などで止めることも大きく影響している
  • 今の自分に必要な食べ物の判断基準は、複雑な栄養の種類ではなく、栄養の濃い・薄いで十分である
  • 栄養が必要な成長期と妊娠前後では、濃い栄養のもの(日本で身近な食材の中では牛肉の赤身)を選んで摂ると肉食動物のように柔軟な体に成長する
  • その他の目安としては、体温を保つ必要のない夏は食欲が落ちるのが普通であること、現代人の不調の8割は食べ過ぎが関係していること、サプリメントや栄養剤でも食べ過ぎになることなどがある
  • 栄養が必要な時期にもかかわらず食欲が出ないときなど、 “食べないことが栄養になる” ということがある。特に病気の時は栄養が邪魔をすることが多い。
  • 食で感受性を回復させるには、体の要求で食べるのか、ストレス解消のためなのか感じながら食べ、食べ過ぎたら “食べ過ぎ体操” で体をゆるめてあげると良い
  • 根本的に体の感受性を取り戻すには、普段から良い汗をかき、定期的に熱を出すことが大切である

おすすめの書籍

  • 失われた体の力がよみがえる 免疫力学
    整体では食べのもの種類や栄養素についての知識よりも、体の感受性を大切にしているため、食についてまとめた書籍などはありません。
    なので自分に必要なものを感じ取れる体づくりに役立つ一冊として “免疫力学” を紹介しておきます。記事で紹介した複合体操や良い汗をかくための温浴法につても解説されています。
  • こころとからだの感性をみがく 子育て整体
    食を含め子供の成長や症状など、子育て全般について解説されている書籍です。子育ての時にこの本が手元にあるかどうかで、間違いなくその後の人生が大きく変わります。
  • 整体法4  妊娠・出産・子育て
    成長期の子供と共に適切な栄養が必要になるのが妊娠前から妊娠中の女性です。また“三つ子の魂百まで”と言われますが、実際は妊娠前のお母さんの体の状態から、生まれてくる子供の人生は変わってきます。現代では、妊娠から産後まであまりに理想をかけ離れた習慣が多く、老若男女問わず手に取って欲しい一冊です。

学べる施設

井本整体 HP “人体力学”を提唱している、本物の整体を学べる場所です。がっつり学ぶだけでなく、まずは整体に軽く触れてみたい方、自分に合った体操をオーダーメイドしてもらいたい方など、いろいろな講座が用意されています。メルマガやオンライン講座なども用意されていますので、一度ホームページを覗いてみてください。

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