前回(基礎編)までの経緯
- 前々回記事で書いたように、整体では走ること自体を、それほど推奨していない
- なので、実際の走り方に関しては、あまり言及されてない
- しかし、どんな運動や動きも、整体的には重要なポイントは変わらない
- 基礎編である前回記事では、その一部を紹介しており、整体としてしっかりと裏打ちされたものである
- 今回は応用編として筆者個人の経験則が含まれるが、整体的により深く考察していく
なので、先ずはしっかりと基礎編を理解しておいて下さい。(基礎編で整体に近づいていれば、万が一応用編の内容が自分には合わないものでも、自分自身での修正も可能になります)
歩いたり走ったりする度に体が整う、理想のフォームを得ることができます。それにとどまらず、基礎編から通して体の感受性を高めることで、更に自分に合ったフォームや走り方をどこまでも追及していけます。そしてこのフォームの調整は日常生活の姿勢や体の調整にもつながり、不調を自分で治せることが多くなっていきます。
走るための靴はどんなものが良い?
タイムを狙うマラソンランナーの方は除き、健康や気分転換のためにジョギングやウォーキングをされている方を対象にしています。また、既に膝痛などの症状が出ている方は、一旦運動を休み、改善させることを優先させてください。
なお、症状のある方は、基礎編に戻っていただくか、ジョギングやウォーキングで出やすい症状に適した書籍を、記事の最後に紹介しておきます。
さて、話を本題に戻します。
衝撃吸収目的では、厚底にしない方が良い
すいません、見出しなので言い切ってますが、筆者の個人的感覚です。ただ普段から整体体操などを行っていますので、体に対する感受性はあると思います。厚底シューズを推奨しない理由を挙げていきます。
- 整体であれば、腰や足裏のアーチで衝撃を吸収する
- 厚底だと体で受け止める感覚に乏しく、整体に向かうフォームを見つけにくい
- 体は外から守ってあげようとすると、働きが弱まっていく
- 柔らかい衝撃が続くと、体(足)は逆に硬くなろとしてしまう
薄底で、軽めの靴の利点
- ダイレクトに地面を感じられる
- 足裏の感覚を養える
- その日の体の状態を感じ、修正していきやすい
“地面を感じる” というような感覚は大切ですし、何より気持ち良いものです。更に、この足裏の感覚は、スポーツや重いものを持つとき、子育てや介護で相手の体を支えるようなときなど、とても役立つものです(これらの詳細も記事にしていきます)。
最後の、体の状態を感じ修正していく方法は、この後紹介していきます。
薄底での不安
実際は、『とにかく、クッション性の高い靴で、安心してすぐ走りたい』という人もいると思います。もちろん整体を目指すわけではないのであれば、その方が故障は防げるかもしれません。ただ長い目でみれば、自分に合ったペースで狭めの歩幅から始めることで、軽めの靴でいけるのかな?と思います。急に大会に出なくてはならなくなった、とか付き合いで何回か走るけど趣味で続けるつもりはない、などという場合は厚底で良いのかもしれません。
理想の走るフォームは?
確実なのは、基礎編で書いたように、太もも裏を緩めたうえで、その範囲内で走ることです。しかし、それだけでは応用編を書く意味がありません。こちらも筆者の感覚によるものですが、参考になればと思います。
1.上半身の力を抜く
もちろん、必要なところに力が集まっている必要はありますが、力が集まっている=力を入れるではありません。必要なところに力を集めるには、余分なところの力を抜くことの方が大切です。しかし実際は力を抜くことが難しいことと、そのために太もも裏の筋肉を緩める方法を紹介しました。それが出来ていれば、腕振りさえも無しで進めるようになっていると思います。以前よりも上半身の力を抜いて歩いたり走ったりできる感覚が身についてきたことを、先ずは感じてみて下さい。
2.腰にだけ力が集まっているのを感じる
腰が大切というのは一般的に良く言われますが、整体的にもそこは外せません。あらゆる動作は腰を中心に行うべきであり、マラソンのように継続して負荷を掛ける運動では尚更重要になります。腰に力が集まらない状態で走るとどうなるでしょうか? 復習になりますが簡単に挙げておきます。
- 上半身を使って走ることになるため、肩や首に負担がかかる
- とても腰の代わりにはならないので、腕の振りや上半身の捻じりで推進力を補う
- 腕の使い過ぎは、頭痛や目の症状、首や肩の痛みなど様々な不調を引き起こす
- 上半身で体を捻じると、心臓への負担など捻じり方によって様々な不調を引き起こす
- 上半身の重さを腰より下で支えることで、股関節痛や膝痛などの原因になる
このように、本来の体の使い方ができない状態では、歩くのも走るのも体にとっては大きな負担になります。しかし太もも裏を緩めた上で、上半身の力を抜いて歩いたり走ったりしてみてどうでしょうか? 上半身の力を抜くほど、腰に力が集まっていくのを感じてみて下さい。
3.ヘソの奥から、糸で、自分の1mくらい前の地面に向かって引っ張られているイメージで進む
誰でも理想のフォームを得られる簡単な方法を、筆者の感覚になりますが考えてみたのが上記方法です。参考になれば幸いです。この方法が良いと思った理由を挙げていきます。
- “引っ張られている” イメージにより、体のどこにも無駄な力が入らない
- へその裏には腰のアーチの頂点があり、自然と理想のカーブがつくられる
- 前方斜め下方向に引かれることで、骨盤が前傾姿勢になる
Point
この方法なら必要なところ(腰や下腹)に無理なく力が集まると思います。ヒップアップする動きが、そのまま推進力になり、走る=良いからだ のサイクルを生むフォームになるように考えてみました。一番のポイントは “シンプルなイメージを感じる” ことです。黄色ラインの “理屈” の方を意識しすぎると結局は余分な力が入ってしまいますので、注意してください。
4.腰のバネを使う(上級者向け)
変に力が入ってしまったり、バランスを崩す可能性があるので、3番目までを使いこなせるようになってから試してみて下さい。というかここまでくると、それぞれ自分に合った方法が見つかってくると思いますので参考程度にしてもらえればと思います。筆者自身の感覚では、腰のカーブをバネのようにイメージし、そこに上半身の重さを乗せると、アクセルを踏んだように加速していきます。スキーやスノーボードで後ろに体重を乗せると一気に加速する感じでしょうか。上り坂もストレスなく登れるような気になれます。
走る・歩くことには、他に利点もある?
動きながらの方が、体を感じやすい
整体に携わる人でも勘がいい人は、相手の立つ・座るなど日常の小さな動作の中で、動かない筋肉や働かないところを判断しています。なので整体では、わざわざ走らせたりしません。しかし勘がそれほど良くない人にとっては、歩く・走るという大きな動作で、初めて判断の材料になってくれることがあります。それは自分の体に対しても同じです。整体に慣れていない人でも、歩く・走るという大きな動作なら、自分のからだのどこが動きにくいとか、伸びにくいとかを感じるには、悪くない手段のようにも思います。
太もも裏の筋肉 (大腿二頭筋) の伸びに、少しだけ負荷をかける
基礎編では“大腿二頭筋の可動範囲内の歩幅で” と書きましたが、その感覚がわかるようになってきたら、二頭筋の伸びる限界から少しだけ伸ばそうとしてみることで、走る・歩く=大腿二頭筋を緩める も可能になると思います。
おすすめ書籍と学べる施設
それでは最後に、ジョギングやウォーキングで出やすい症状改善に参考になる書籍と、それらを学ぶことが出来る施設を載せておきます。




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